リグロースラボM15とは
今回紹介するリグロースラボM15は、ミノキシジル濃度15%と日本国内発毛剤の最大濃度の3倍の濃度の発毛剤です。
ミノキシジルは、濃度が上がれば上がるほど発毛効果が増す事が論文などで知られています。
このことから、薄毛の治療が難しいとされている生え際の部分や、脱毛症状が著しく5%や7%の濃度の物では効果が感じられないという方にとてもお勧めできる物となっています。
ミノキシジル濃度がこれだけ高いと値段も高いのではないのか?と思われる方も多いとは思われますが、リグロースラボシリーズは、最も必要とされている成分であるミノキシジル以外は極力含まないようにしている為、価格が他の同濃度の商品と比べても1本3500円とかなりの低価格で販売されています。
その為、金銭面にも余裕ができ続けていくにもあまり負担がかからないという利点が有ります。
今回はそんな、リグロースラボM15についていろいろ紹介していきたいと思います。
会社URL
https://www.sapphirehealthusa.com/
プロピレングリコール不使用のため肌に優しい
プロピレングリコールはアルコールの一種で、効果としては主に保湿効果や薬剤を溶かすのに使われたり、防腐効果や抗菌効果で長持ちさせたり、薬剤を皮膚や頭皮に浸透しやすくさせたりする効果が有ります。
一見メリットばかりのように思えるプロピレングリコールですが、メリットばかりではなく、かぶれや炎症そして頭皮のかゆみなどが起こりやすいというデメリットもあります。
リグロースラボM15は、プロピレングリコールを使用しておらず代わりにプロパジオールが使用されています。
違いは、プロピレングリコールは石油由来の成分なのに対して、プロパジオールは、植物由来の成分なので、皮膚への刺激が少なくアレルギーの心配も低いとされています。
リポソーム技術で浸透力アップ
リグロースラボM15はリポソーム技術と言う頭皮への浸透をさらに向上させるための最新の技術を採用しています。
リポソームとは、薬品などの成分をリン脂質の膜でカプセル化して、人間の皮膚に自然になじむようにする技術で、薬品などが頭皮の奥深くまで届き、ミノキシジルなどの医薬成分をより効率的に取り入れる事を可能にした技術です。
リポソーム技術を取り入れている発毛剤はまだとても少なく私の知る限りでは、サファイヤヘルスケア製品のリグロースラボシリーズと、フォリックスシリーズのみなので、他の発毛剤製品と比べても最先端技術の発毛剤と言えます。
このリポソーム技術に関しては皮膚科医の友利新先生も紹介していますのでよろしければご覧ください。
配合成分と副作用について
ミノキシジル
ミノキシジルは、アップジョン社が高血圧の薬として開発した薬で、使用中の患者に多毛症の症状が見られた為、発毛剤の成分として開発されました。
ミノキシジルは本来高血圧の治療薬の為、血管を広げる事で血流を促進させる働きが有ります。
血流が促される事で栄養が毛乳頭細胞に十分に届くようになる為、髪の毛の成長を期待する事が出来ます。
毛母細胞の活性化作用もあり、ミノキシジルによって、毛母細胞が活性化すると分裂が促されてより長くて太い健康な髪の毛が作られるようになります。
トリコゲン(Trichogen)
トリコゲンはアミノ酸、ビタミン、食物エキスなどをブレンドした育毛成分で、開発元は、BASFと言うドイツに本社を持つ150年の歴史を持つ世界最大の総合化学メーカーです。
トリコゲンは、毛母細胞の代謝を活性化し、髪の成長を活性化する働きが有ります。
トリコゲンの成分は、
- アミノ酸(アルギニン、シトルリン、オルニチン、アセチルチロシン)
- ビタミンB類(パントテン酸、ナイアシンアミド、ビオチン)
- 朝鮮人参エキス
- アルクチウムマジュス根エキス
- 大豆タンパク
などです。
BASFの資料によるトリコゲンの効果
- 酸素量を向上させ、細胞の代謝を活性化させる
- 抜毛の減少
- 髪の毛の成長を刺激
- 髪の毛のダメージを修復させる
培養組織の実験ではトリコゲンは細胞の酸素消費量を上昇させることがわかっています。
この事から、毛母細胞の代謝を活性化し、髪の毛の成長を促す効果が期待できます。
そして、男性被験者を対象にした試験では、16週間に渡ってトリコゲン10%ローションを添付した臨床研究では、抜け毛が減少し、髪の毛の成長を刺激する事が判明しています。
上の画像は、フォトトリコグラムと言うもので、使用前後の髪の毛の状態を撮影したものです。
左はトリコゲンの使用前で、右が16週後の状態です。
緑色と赤色の丸の部分を比較すると、使用前は髪がなかった場所に新しい髪の毛が生えているのがわかります。
半数以上の被験者に育毛効果が認められ、特に頭頂部と後頭部で顕著な効果が確認されたとの事です。
ちなみに、医薬品でない為、副作用も少ないようです。
育毛効果に加えて、トリコゲンには髪の毛のダメージを修復する効果もあります。
この画像は、エーテルとアセトンで故意に髪の毛にダメージを与えた画像です。
一番右はダメージを受けた髪にトリコゲンのローションを添付したものです。
トリコゲンの効果により、キューティクルが整い、良好な状態になっているという事がわかります。
このように、トリコゲンは、育毛効果だけではなく髪質の改善にも役に立つ成分だという事がわかります。
BASFのURL
https://www.basf.com/jp/ja.html
トリコゲンの資料
http://dewolfchem.com/wp-content/uploads/2015/05/Brochure.Trichogen-VEG-UL-LS-9922.02012013.pdf
副作用について
副作用については主に医薬成分であるミノキシジルの副作用が影響力が大きい為、ミノキシジルの副作用を紹介していきます。
ミノキシジルの副作用
頭皮の発疹・発赤
かゆみ
かぶれ
ふけ
使用部位の熱感など
頭痛
気が遠くなる
めまい
胸の痛み
心拍が速くなる
原因のわからない急激な体重増加
手足のむくみ
などで副作用の発症率は(ミノキシジル濃度5%の物で)
64歳以下は8.52%
65歳以上は14.86%
と言う結果が大正製薬の審査報告書にまとめられています。
ミノキシジルの副作用ですが、ミノキシジルは、濃度が上がれば上がるほど、発毛効果が期待できる反面、副作用の発症率も上がる為、注意が必要です。
参考資料1
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000023431_1.pdf
参考資料2
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000048348.pdf
効果について
ミノキシジルは、濃度が高くなると発毛効果が増す
ミノキシジル外用薬は、日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインで最高の推奨度である推奨度A(行うよう強く勧める)と評価されており、日本の医療でもミノキシジルは効果的であるとされています。
ガイドラインのデータによると、396人の男性被験者を対象とした試験で、2%のミノキシジル外用薬で平均12.7本、5%のミノキシジル外用薬で18.6本増加したと言う事が報告されており、この結果からわかる通り、ミノキシジル濃度が高くなるにつれて発毛効果が高くなっているという事がわかっています。
参考資料
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
フィナステリド外用薬と使用する事で発毛効果が増す
リグロースラボは、リグロースラボFIN25と言うフィナステリドを含んだ外用薬とともに使用する事で発毛効果をさらに上げる事が出来ます。
はえぎわ部分や脱毛が著しい部分には合わせて使用する事により髪の毛の回復がより向上します。
実際に効果が有ったという試験資料もありますので詳しくはこちらをご覧ください。
どれくらいの薄毛の人におススメか?
ミノキシジル濃度15%の物はどれくらいの薄毛に効果が有るのかという事ですが、この記事の効果について、と言う所を見るとわかる通りミノキシジルは濃度が上がれば発毛効果も増すという事がわかっています。
上の画像は、大正製薬のリアップの説明書の画像です。
リアップはミノキシジル濃度5%で、効果が有るとされているのは、上の画像のような状態で、左から3番目と4番目以上のような状態の場合ですと効果が得られない可能性が有りますとされています。
ミノキシジル濃度15%の物は、そのような脱毛の状態が激しい方向けと言えます。
有名な基準としては下の画像ハルミトン・ノーウッド分類でステージⅣ以上ならM15位の濃度でないと治療は難しいのではないのかと思われます。
M字はげには効果が有るのか?
M字はげと言われている生え際の部分は、もともと毛細血管が少ない為、薄毛の治療は難しいとされており、ミノキシジル濃度5%や7%の物では、軽度な場合ですと効果が有ったという情報は聞きますが、治療はかなり難しいとされています。
15%でしたら効果が出たという情報は多くあり、実際に私もM字部分の薄毛治療に成功しています。
ただ他の部分と比べてM字部分は治りが遅い為、時間をかけて根気強く続けていくのが大前提です。
リグロースラボM15の使い方
リグロースラボの使い方はとても簡単で、付属のスポイトかスプレーノズルどちらか好きな方を選びスプレーノズルの場合、1日2回、1回5プッシュ(1ml)頭部の気になる部分に使用し2分~4分、頭皮をマッサージします。
スポイトの場合、メモリがついているので1mlのところまで薬剤を吸い出し気になる処に使用し同じくマッサージをします。
注意点としては、塗布後は4時間以上洗い流さないようにしてください。
ミノキシジルをより効率的に吸収する方法
薬剤を頭皮に塗布する際は乾いた状態よりも湿った状態に使用した方が浸透率が高くなる可能性が有るとされています。
理由としては、毛包のキャストが湿っている場合、薬物の拡散とその結果としての毛包への沈着が促進される可能性が有る為、そして、湿度も薬物の結晶化を妨げる可能性が有りより長い期間浸透の増加につながる為との事でした。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dth.12369
リグロースラボM15レビュー
こちらが箱の表面です。
全て英語で記載されています。
付属品ですが、薬剤とスポイトとスプレーノズルが付属されています。
蓋を開けると、銀の蓋が付いており空気や異物が入らないようにしっかり密閉されています。
使用する際は、この銀の蓋を外して使用します。
付属のスポイトの画像です。
メモリが降られていて使いやすい使用となっています。
こちらが中の薬剤の画像です。
薬剤は少し黄ばんでいます。
リグロースラボM5(ミノキシジル濃度5%)の物と比べると濃度が3倍の為、薬剤の色は濃いです。
使用してみて
匂いについて
匂いは無臭と言うわけではありませんが、近くで嗅ぐとかすかに匂うという位でした。
べたつきについて
べたつきは、私は特に気にならなかったのですが、中には気になるという人もいるようなので、人によりますが、リグロースラボM5と比べるとM15の方がべたつきはあると思いました。
痒みなどについて
頭皮に使用してみての痒みについてですが、私はアトピー性皮膚炎持ちで肌は強い方ではないのですが、痒みが起きた事はありませんでした。
他にも炎症などのトラブルもなく正常に使用できていました。
発毛剤の効果をさらに高める方法
発毛剤の方法を高める方法に関してですが、知っておられる方も多いとは思われますが、フィナステリドまたは、デュタステリドを使用する方法です。
日本皮膚科学会が出している男性型及び女性型脱毛症ガイドライン2017には、フィナステリド及びデュタステリド内服薬の男性の推奨度はA(行うよう強く勧める)とされており、AGA治療には無くてはならない物となっております。
フィナステリドやデュタステリドは薄毛の原因である、テストステロンをより強力なDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する5αリダクターゼの阻害薬です。
主に、フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼに効果が有り、デュタステリドⅠ型とⅡ型の5αリダクターゼに効果が有り、デュタステリドは、フィナステリドよりも薄毛の治療に効果が有ったというエビデンスも出ており薄毛の範囲が広かったり脱毛個所を治療したいという方にはデュタステリドがおススメです。
ちなみにですが、5αリダクターゼⅠ型は、側頭部や後頭部に多く存在し、Ⅱ型は、前頭部や頭頂部に多く存在しています。
どれくらいの方にお勧めなのかと言うと、上の画像の左から2番目までのような髪の毛が薄くなり頭皮が見えてきている状態で薄毛の範囲がまだ小さい方は、フィナステリドがおススメです。
右から2番目のような脱毛してしまっている状態の方は、デュタステリドがおススメです。
デュタステリドは、0.1mgでフィナステリド1mgよりも毛髪量の変化量が多かったという試験結果が有りフィナステリドよりも高い効果を持っているという事がわかっています。
その為、脱毛してしまっている箇所の治療の場合、回復がとても難しい為、効果の高いデュタステリドで治療を行う方が治療の成功率が上がる為いいと思います。
参考資料
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo.pdf
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
リグロースラボシリーズには、ミノキシジル以外にもフィナステリドやデュタステリド外用薬も出ており内側だけではなく外側からも治療を行う事が出来るのでかなりお勧めです。
自分の現在の薄毛の状態から自分に合う方を選んで使う事により、より効率的に治療ができると思います。
外用薬の利点としては、内服薬よりも副作用のリスクが低いという事で、内服薬を懸念される方で最初は外用薬を試してみてから内服薬を使うという方もいるそうです。
もう一つは、同じサファイヤヘルスケアが出しているフォリックスシリーズのコンフィデンスです。こちらはサプリメントの為、副作用などを気にせずに使う事ができる為、気軽に使えて便利です。
髪の毛にいい成分が複数含まれている為、食生活が乱れがちな方にはお勧めの製品となっています。
まとめ
今回紹介したリグロースラボM15は日本国内にある最高濃度(ミノキシジル濃度5%)の物と比べると濃度が3倍もあり、国内発毛剤では効果が得られなかった方や、あまり効果が実感できなかった方や、はえぎわ(M字はげ)などの治療に効果的とされている濃度ですので、気になってる方も多いのではないのかと思います。
私もリグロースラボM15は、はえぎわ部分などに使っていて見事回復にまで至りました。
私の場合、はえぎわ部分が完全に脱毛していた為、回復には時間がかかりましたが根気強く続けていた結果、回復できました。
産毛が生えるまでに4ヶ月位、そして太く成長するのにさらに時間がかかり今に至ります。
よく他の濃度よりも濃度が高いから髪の毛が早く生えて来るのではないのか?と勘違いされている方がいますが、ヘアサイクルの関係上濃度が高くなっても髪の毛の生える速度は変わりませんのでその点はご理解ください。
目安としては3ヶ月に1回位のペースで生えて来るとお考え下さい。
リグロースラボM15を購入する際は、オオサカ堂がおススメです。
20年以上の販売実績があり、製品も成分鑑定に出しており本物であると確認の上販売しているので、 安心して購入する事が出来ます。
商品についてのお問い合わせにも親身に対応してくれる為、私はお勧めしています。
送料も無料で、商品価格3500円と振り込み手数料がかかる位なので、かなりリーズナブルです。
難点は、輸入商品の為届くのに少し時間がかかると言った所があるので、購入される際は複数本購入されることをおススメします。
コメント
リグロースラボM15の溶液の色ですが、確かに旧仕様の細いボトルに入っていた時は黄色っぽい溶液だったのですが、最近新仕様の太いボトルに変わりそれとともに溶液の色も以前より透明に近くサラサラした感触の物に変わりました。これがミノキシジルの濃度と関係するのかは分かりませんが、以前の物の方が使用後即効的に髪のボリュームが出ていた様な気がします。何らかの髪のコシを出させる効果が新仕様では失せてしまったのが残念です。その分使用後のゴワゴワ感も少なくなった様ですが、自分の様な猫っ毛には旧仕様の方が良かった気がします。誰か何が変更されたのかご存知でしたら教えてください。