リグロースラボD5αのレビューと効果の紹介!!

デュタステリド

リグロースラボD5αについて

リグロースラボとは、アメリカのフロリダ州マイアミにあるSapphire Healthcare LLC(サファイヤヘルスケア)と言う主に、ヘアケアやスキンケアなどの商品を扱っている製薬会社です。
サファイヤヘルスケアは、発毛剤であるリグロースラボシリーズの他にも、フォリックスシリーズと言う発毛成分であるミノキシジルとその他の有効成分が複数含まれている発毛剤製品も扱っています。
リグロースラボの特徴としては、安くて高品質であるという事と、日本国内の発毛剤と比べて大幅に安く、品質もFDA(アメリカ食品医療局)のcGMPと言う品質基準を満たした施設で製造されている為、安全性も高いと言えます。
今回紹介するD5αのように、脱毛抑制成分と発毛成分が分かれていてM5やM15などのミノキシジルを使用した発毛剤と組み合わせて使用する事が出来るというかなり珍しい製品です。

会社URL
https://www.sapphirehealthusa.com/

プロピレングリコール未配合のため肌に優しい

プロピレングリコールはアルコールの一種で別名1,2-ジヒドロキシプロパンとも言われています。
プロピレングリコールは主に、薬剤を溶かしたり保湿効果を与えたり、防腐抗菌効果で薬剤を皮膚に浸透しやすくする効果が有ります。
優秀な成分と知られるプロピレングリコールなのですが、デメリットもあり、かぶれや炎症そして頭皮の痒みなどが起こりやすいという難点もあります。
リグロースラボD5αは、プロピレングリコールの代わりにプロパジオールが使用されています。
違いとしては、プロピレングリコールは石油由来の成分なのに対し、プロパジオールは植物由来の成分であり、皮膚への刺激が少なくアレルギーの心配も低いとされています。

リポソーム技術で浸透力アップ

 

 

リグロースラボD5αは、頭皮への浸透性をさらに向上させる為に、リポソーム技術と言う最新の技術を採用しています。
リポソームとは、薬品などの成分をリン脂質の膜でカプセル化し、人間の皮膚や頭皮に自然になじむようにする技術の事で、薬品などの頭皮の奥深くまで届き、医薬成分(デュタステリド)をより効率的に取り入れる事が出来ます。
このリポソーム技術に関しては皮膚科医の友利新先生も紹介していますのでよろしければご覧ください。

 

 

 

配合成分と副作用について

リグロースラボD5αに含まれている成分は、主に、デュタステリド、アゼライン酸、Trichogen™(トリコゲン)、の3種類の成分が含まれており、類似した成分であるフィナステリドを含んだ、リグロースラボFIN25よりもさらに上の効果とされております。

デュタステリド

デュタステリドは元々、前立腺肥大患者向けの薬とした開発されたもので、AGA(男性型脱毛症)患者に対してフィナステリドと同様の効果が見られた為、AGAの治療薬として承認された成分です。
AGAの治療薬としては、主に内用薬でザガーロと言う名前で販売されています。
デュタステリドは、5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方を阻害できる効果を持っています。
Ⅰ型5αリダクターゼは主に、側頭部や後頭部をはじめ、全身の毛乳頭細胞に存在し、Ⅱ型5αリダクターゼは、前頭部や頭頂部に多く存在しています。
AGAに強く関係しているのは、Ⅱ型の5αリダクターゼとされており、Ⅱ型の5αリダクターゼを阻害できるフィナステリドがAGAの治療薬として使われてきました。
しかし、試験などのデータからデュタステリドの方がフィナステリドよりも高い効果が現れた為、AGAクリニックなどでは、フィナステリドよりもデュタステリドを進めるところも少なくはありません。

アゼライン酸

アゼライン酸は、海外ではニキビの治療薬として使用されている成分で、主に、毛穴の詰まりの解消や、皮脂の分泌制御、抗菌作用が有り、ニキビや赤ら顔の治療に効果が有る成分です。
アゼライン酸は、薄毛にも効果が有るという研究結果が有り、アゼライン酸と亜鉛の組み合わせで、5αリダクターゼを90%以上阻害できたという研究結果が出ている成分です。
アゼライン酸はⅠ型とⅡ型の5αリダクターゼを阻害する働きが有るといわれている為、デュタステリドと似た効果が有る成分だといわれています。

参考資料
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3207614/

Trichogen™(トリコゲン)

トリコゲンはアミノ酸、ビタミン、植物エキスをブレンドした育毛成分で、開発元は、BASFと言う本社をドイツに持つ150年の歴史を持つ世界最大の総合化学メーカーです。

トリコゲンには、毛母細胞の代謝を活性化して、髪の毛の成長を促進する効果が有ります。
トリコゲンの成分は、

  • アミノ酸(アルギニン、シトルリン、オルニチン、アセチルチロシン)
  • ビタミンB類(パントテン酸、ナイアシンアミド、ビオチン)
  • 朝鮮人参エキス
  • アルクチウムマジュス根エキス
  • 大豆タンパク

などです。

BASFの資料によるトリコゲンの効果

  • 酸素量を向上させ、細胞の代謝を活性化させる
  • 抜毛の減少
  • 髪の成長を刺激
  • 髪のダメージを修復させる

培養組織の実験ではトリコゲンは細胞の酸素消費量を上昇させることがわかっています。
この事から、毛母細胞の代謝を活性化し、髪の毛の成長を促す効果が期待できるとされています。

BASFのURL
https://www.basf.com/jp/ja.html
トリコゲンの資料
http://dewolfchem.com/wp-content/uploads/2015/05/Brochure.Trichogen-VEG-UL-LS-9922.02012013.pdf

副作用について

副作用についてですが、主に医薬成分であるデュタステリドがあげられますので紹介していきたいと思います。

デュタステリドの副作用

  • 性機能障害(勃起機能不全など)
  • リビドー減退(性欲減退)
  • 肝機能障害
  • 抗うつ
  • 頭皮の発疹・発赤
  • かぶれ
  • ふけ
  • 使用部位の熱感など

などが有ります。

副作用の発症率

  • リビドー減少 3.3%
  • インポテンツ 5.4%
  • 射精障害 3.3%

 

参考資料
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

デュタステリドを使用してはいけない人

同じ種類の成分を服用している人

デュタステリドはフィナステリドと一緒に使用する事が出来ない為、使用する際はどちらか片方を選んで使用する必要が有ります。

女性や小児、妊婦

妊娠初期の女性がデュタステリドを服用すると、胎児の性機能に悪影響が及ぶ恐れが有る為、また、小児に対する安全性が確立されていませんので誤ってデュタステリドを使用しないよう保管する必要が有ります。

デュタステリドの効果が実感できるまでには時間がかかる

内服薬の場合ですが、デュタステリドは服用してから効果が実感できるまでに時間がかかりザガーロ カプセル 0.1mg・0.5mg インタビューフォームでは、投与開始後12週間(約3ヶ月)で改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには、通常6ヶ月間の治療が必要であるとされています。
また、本剤を6ヶ月以上投与しても男性型脱毛症の改善が見られない場合は投薬を中止する事とされており、6ヶ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討する事とされています。
内服薬同様に外用薬も同じ位の期間の使用が必要です。

参考資料
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo-if.pdf

効果について

デュタステリドは、日本皮膚科学会が出している男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインで男性型脱毛症での推奨度はA(行うよう強く勧める)とされており、AGA(男性型脱毛症)治療には欠かせない成分となっています。
ただ、デュタステリド内服薬は、フィナステリド内服薬同様に、副作用が有りその副作用の内容から、使用をためらわれる方が少なくはありません。
外用薬は、内服薬と比べて副作用が発症しずらいとされている為、内服薬を使用していて副作用が発症してしまい内服薬が使用できないという方などにも非常にいいのではないのかと思います。
そんな気になるデュタステリドの効果について紹介していきたいと思います。

デュタステリド0.5mgとフィナステリド1mgではデュタステリドの方が効果が優れていた

917名の男性被験者を対象にデュタステリド0.5mg/日とフィナステリド1mg/日を用いた国際臨床試験で、全毛髪数と毛直径の増加についてはデュタステリドの方が優れた効果を示した。
とされており、試験結果でデュタステリドの方が有利な結果が出たという事がわかっています。

参考資料
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

デュタステリド内服薬はフィナステリド内服薬よりも毛髪数の変化量が多かった

デュタステリド内服薬は、フィナステリド内服薬よりも毛髪数の変化量が多かったという事がわかっています。
概要は、20歳から50歳の男性型脱毛症患者を対象とした、国際共同試験及び国内臨床試験を実施し、

脱毛状態はハルミトン・ノーウッド分類Ⅲvertex、Ⅳ、Ⅴ、上の画像のような状態の方を対象に行い、使用されたものは、デュタステリド内服薬、0.02mg、0.1mg、0.5mg、フィナステリド1mg及びプラセボ(偽薬)を使用し測定範囲は、頭頂部円内(直径2.54㎝円中)の毛髪数のベースラインからの変化において期間24週間(約6ヶ月)で検証されました。
試験結果は、
変化量

  • プラセボ                     -4.9本
  • デュタステリド0.02mg  17.1本
  • デュタステリド0.1mg   63.0本
  • デュタステリド0.5mg   89.6本
  • フィナステリド1mg          56.5本

と言う結果となりました。
試験結果では、デュタステリド0.1mgは、フィナステリド1mgよりも高い数値となっており、0.5mgでは33.1本多くフィナステリドよりもデュタステリドの方が効果が優れているという事がわかります。

参考資料
https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo-if.pdf

デュタステリドは長期投与でも効果は表れた

デュタステリドは、52週間(約1年1ヶ月)の長期投与試験でも効果が有るという事がわかっている。
概要は、AGA患者(ハルミトン・ノーウッド分類Ⅲvertex、Ⅳ、Ⅴ)デュタステリド0.5mgを投与期間52週間(約1年1ヶ月)投与し安全性と有効性を検討した。
測定範囲は、頭頂部円内(直径2.54㎝円中)の毛髪数のベースラインからの変化量を見ました。
結果は、変化量68.1本で改善が示されており、デュタステリドは、長期投与でも効果が有るという事がわかっています。

この試験で起きた副作用は、16.7%で、主な副作用は、

  • 勃起不全    10.8%
  • リビドー減退  8.3%
  • 射精障害    4.2%

との事でした。

参考資料
上の資料に同じ

デュタステリド2.5mgはフィナステリド5mgよりも効果が優れていた

デュタステリド2.5mgはフィナステリド5mgよりも効果が優れていたという事が試験からわかっております。
概要は、21歳~45歳の416人の男性を対象に、デュタステリド0.05、0.1、0.5、または、2.5mg、フィナステリド5mg、またはプラセボを24週間(約6ヶ月)毎日投与しました。
結果は、デュタステリドは、プラセボと比較して、標準領域の毛髪数を増加させ、デュタステリド2.5mgでは、12週(約3ヶ月)と24週(約6ヶ月)でフィナステリドよりも優れた結果を出したとされています。
評価方法は、専門家パネルの写真によるレビューと発毛の研究者による評価によるものです。
そして、頭皮と結成のジヒドロテストステロンレベルはデュタステリドの用量依存的に増加しましたとされています。

注意:試験では、デュタステリド2.5mgやフィナステリド5mgが使われていますがデュタステリドは0.5mgまで、フィナステリドは1mgまでと決まっている為、成分を過剰に取り入れる事は、危険ですのでご注意ください。

参考資料
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17110217/

類似した効果のあるフィナステリド外用薬はAGAに効果が有るという研究結果も出ている

デュタステリドの有効性は、現在内用薬のみとされており、外用薬の試験データなどがあまりないという状態ですが、類似した成分であるフィナステリド外用薬には、実際に効果が有ったという試験データが有ます。

AGAは、還元酵素である5αリダクターゼと男性ホルモンの一種であるテストステロンが結合してできた悪玉脱毛ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されヘアサイクルが乱れ髪の毛が薄くなります。
フィナステリド外服薬(0.25%)は、内服薬(1mg)よりも頭皮のDHTの濃度を下げたという研究結果があり外服薬でも効果は有るという事が報告されています。(試験期間1週間の場合)
研究結果の数値は、
        頭皮のDHT    血清のDHT
ローション   -71.2%     -67.6~-80.4%
内服薬     -51.1%     -69.7~-76.1%
このように内服薬よりも優位な値が出ていることがわかります。
この研究結果は、スイスの研究グループが発表した研究結果をもとにしています。
さらに、フィナステリド濃度1%の外用薬の場合、1mgの外用薬と同程度の効果が確認されております。
効果についての上の方の欄で紹介しているようにデュタステリドはフィナステリドよりも効果が優れていると言うデータが出ていますので外用薬でも高い期待が持てるのではないのかと思います。
参考資料URL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19172031/

類似した効果のあるフィナステリド外用薬は内服薬よりも副作用のリスクが低い

男性型脱毛症に対する局所フィナステリドスプレー溶液の有効性と安全性の対象試験の試験データで経口フィナステリドよりも局所(外服薬)の方が副作用のリスクが低いという試験データが出ています。
内容としては、両方のグループでDHTの低下に関連する全身性有害事象の可能性を排除するものではありませんが、経口フィナステリドよりも局所投与の方が確率は低くなります。局所フィナステリド群と経口フィナステリド群では、治療に関連する性的有害事象が少なく、関連する治療の中止が少ない傾向が見られました。
とされており、外用薬の副作用のリスクの低さがわかります。
デュタステリド外用薬もフィナステリド外用薬と効果が類似しているので同じように副作用のリスクは低くなる可能性は有ります。

参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jdv.17738

 

リグロースラボD5αのレビュー

こちらが外箱の表面の画像です。

 

 

こちらが裏面の画像です。
全て英語で表記されています。

 

こちらが上面の画像です。

 

こちらが下面の画像です。

 

箱を開けると中身はこうなっています。

 

付属品は、本体とスポイトスプレーノズルが付属されていました。

 

こちらが付属品のスプレーノズルです。
蓋つきです。

 

こちらが付属のスポイトの画像です。
メモリが付いているので使いやすいです。

 

こちらが本体の画像です。

 

こちらが本体の周りの画像です。

 

同じく!!

 

こちらが蓋を開けた所の画像です。
(間違えて写真を撮る前に少し開けてしまいました。実際は、銀色の蓋できっちり密閉されています。)

 

こちらが中身の薬剤です。
色は無色透明でした。

 

使用してみて

匂いについて

匂いは近くで嗅ぐとアルコール臭のような臭いがしました。
匂ってくるような臭いではなく、薬剤に近づいて嗅ぐと匂う程度でした。
同じシリーズ製品のFIN25も使用していた事が有るのですが、匂い的には、D5αの方が強いように思いました。
ただ、塗布してしまえば気にならないので私は特に気になりませんでした。

べたつきについて

べたつきについてですが、粘り気が有ると言ったわけでもなく普通の液体と言った感じでした。
頭皮に塗って見ての感想ですが、私個人的には、べたつきなどは気になるほどの物ではないと思いました。

痒みなどについて

痒みについてですが、私はアトピー性皮膚炎持ちで肌は強い方ではないのですが、痒みなどは起こらず正常に使用する事が出来ました。
もちろん肌の炎症なども起こってはいません。

リグロースラボD5αの使い方

リグロースラボの使い方はとても簡単で、付属のスポイトかスプレーノズルどちらか好きな方を選びスプレーノズルの場合、1日2回、1回2プッシュ頭部の気になる部分に使用し2分~4分、頭皮をマッサージします。
詳しくは、製品ページに記載されていますので、ご確認ください。

まとめ

今回紹介したリグロースラボD5αは、発毛剤関連の製品としてはとても珍しいデュタステリドを含んだ製品で、主に発毛剤の効果をもっと高めたいという方にお勧めの製品です。
デュタステリドの効果は、フィナステリドよりも高いとされている為、フィナステリド製品を使用していてもいまいち効果が実感できないという方には試してみる価値はあるのではないのかと思います。
そして他にもデュタステリドを含んだ発毛剤製品はいくつか有りますがその製品のほとんどが、濃度0.1%とD5αの5分の1程度しか含まれていない為、より強力な効果を求めているという方にもこのD5αはお勧めできると思います。

 

 

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