ミノグロウとは
ミノグロウは、岩城製薬株式会社が出している大正製薬のリアップのジェネリック製品です。
ジェネリック製品という事もあって価格が安いという事が利点の製品です。
配合されている成分もミノキシジルが5%配合されており他の発毛剤製品濃度5%の物と発毛効果は変わりません。
サイトURL
https://www.iwakiseiyaku.co.jp/general/category01/subcategory35/item_3
ミノグロウとリアップとの違い
ミノグロウはリアップのジェネリック品ではありますが、完全に同じと言うわけではありません。
現在販売されているリアップはリアップX5プラスネオと言う名称で販売されており発毛成分であるミノキシジル以外に育毛成分がプラスされている物になります。
少し紹介すると
- ピリドキシン塩酸塩 (過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制)
- トコフェロール酢酸エステル (皮脂の酸化防止作用や血行促進作用)
- O-メントール (かゆみを抑える)
- ジフェンヒドラミン塩酸塩 (かゆみを抑える)
- グリチルレチン酸 (抗炎症作用)
- ヒノキチオール (殺菌作用)
などです。
配合している成分からしてほとんどが、育毛剤に使われている成分ばかりですので、発毛剤と育毛剤を合わせたものがリアップX5プラスネオと考えてもらえばいいのかと思います。
気になる効果についてですが、ないよりかはあった方がいいけれどなくても特に問題はないものと思われます。
理由としては、今現在の育毛成分でAGAの補助となる成分はかなり少なくリアップに含まれている成分の中には、その成分が含まれていないからです。
私のおすすめとしては、リアップを使うのでしたら、ミノグロウを購入し空いた差額分で資生堂が出しているアデノゲンを購入して使う事です。
アデノゲンは、アデノシンと言う成分が含まれている育毛剤で資生堂が特許を取っている成分です。
アデノシンには、発毛作用はないのですが髪の毛を太くする事に関しては各種エビデンスが出ていたりとなかなか優秀な成分です。
日本皮膚科学会が出している男性型及び女性型脱毛症ガイドライン2017では男性の推奨度B(行うよう勧める)と評価されており高い評価を受けている為、他の育毛成分を使うよりかは効果的である可能性は高いです。
参考資料
https://www.catalog-taisho.com/content/dam/selfmedication/jp/ja/riup/images/05779/pdf/05779_Explanation1.pdf
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
ミノグロウとミノカミングの違いについて
ミノグロウとミノカミングのは販売元は違いますが製造元は大興製薬株式会社が製造しており違いについて疑問に思われる方も少なくはありませんが、含まれている成分はどちらもほぼ同じで発毛効果も、発毛成分であるミノキシジル濃度が同じため変わらないです。
ですがしいて言うならば、薬剤が出るノズルが少し違うため、使い心地は少し変わるのではないのか?と思われます。
添付文書
ミノグロウ
https://www.iwakiseiyaku.co.jp/dcms_media/other/mgwtenpu20210601.pdf
ミノカミング
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/K2003000023_01_A.pdf
配合成分と副作用について
ミノグロウの主成分であるミノキシジルは、日本皮膚科学会が出している男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017での推奨度は男性女性ともにA(行うよう強く勧める)とされておりAGA治療には無くてはならない成分の一つとされています。
ミノキシジル
ミノキシジルは、アップジョン社(現在ファイザー社)が開発した高血圧の薬で、服用した患者の方に多毛症の副作用が現れた為、発毛剤として研究されるようになりました。
そして、発毛作用が認められた為、世界中で使用されるようになった成分です。
日本でも厚生労働省の認可を受けており、多くのAGAクリニックなどでも薄毛治療薬として使用されています。
大正製薬の出している試験データでは、濃度5%の発毛剤を使い始めて16週間(約4ヶ月)ほどで8割ほどの方に、20週間(約5ヶ月)では9割ほどの方に発毛効果が実感できたというデータが有ります。
グラフのデータを見てもらうとわかるように使い続ける期間が長くなるにつれて改善度が増してきている事がわかります。
こちらのグラフは、1㎠あたりの40㎛以上の毛髪数の変化を表したグラフです。
このグラフによると初めて4週間目(約1ヶ月)は、0.8本なのに対して、8週間目(約2ヶ月)から15.3本と40㎛以上の髪の毛が増えているという事がわかります。
この事からミノキシジルには、髪の毛を太くする効果も有るという事がわかります。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_219.html
副作用について
ミノグロウの副作用ですが、主に副作用に関係してくる成分は、ミノキシジルがあげられますのでミノキシジルの副作用を紹介していきます。
ミノキシジルの副作用
- 皮膚(頭皮の発疹・発赤、痒み、かぶれ、フケ、使用部位の発熱)
- 精神神経系(頭痛、気が遠くなる、めまい)
- 循環器(胸の痛み、心拍数が速くなる)
- 代謝系(原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ)
などが有ります。
同じ濃度5%の発毛剤で大正製薬のリアップが有ります。
このリアップの審査報告書によると副作用の発症率は、
64歳以下は8.52%
65歳以上は14.86%
となっております。
参考資料1
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000023431_1.pdf
参考資料2
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000048348.pdf
参考資料3
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/otc/PDF/K2003000023_01_A.pdf
効果について
ミノキシジルは、濃度が高くなれば高くなるほど効果が増す
ミノキシジルは濃度が高くなれば効果も増していくという事が研究結果からわかっています。
研究内容は、393名の男性被験者を対象にした試験で、試験期間は、48週間(約1年)です。
使用されたものは、2%及び5%のミノキシジル液とプラセボ(偽薬)を使用して行いました。
試験は、上記3組をランダムに割り当てて試験を行い、試験結果は、(脱毛部1㎠内の増加量で測定)
プラセボ群 平均3.9本
2%ミノキシジル群 平均12.7本
5%ミノキシジル群 平均18.6本
この試験からミノキシジルの発毛効果は濃度が高くなるにつれて発毛効果が増しているという事がわかります。
(試験でプラセボ(偽薬)を使うのは、プラセボ効果(プラシーボ効果ともいう)と言って、思い込みにより効果が現れてしまう場合が有る為、効果のない偽薬を使い実際の成分と効果の差をはかる為に使用されています。もしも効果に差がない場合は、その成分に効果がない可能性が有るとみられてしまいます。)
参考資料
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
どれくらいの薄毛の方にお勧めか?
ミノグロウはどれくらいの薄毛の方に効果が有るのかと言う事ですが、上の画像をご覧ください。
こちらの画像は、ミノグロウの添付文書の一部の画像です。
説明文によりますと、上の画像のような状態までの方は効果が有るとされています。
ただ、左から3番目や4番目のような状態以上の方には効果が得られない可能性が有るとされています。
その場合は、ミノキシジル濃度を上げてみたりして様子を見てみるのもいいかもしれません。
お勧めは、爆毛根ローションです。
ミノキシジル濃度が5%と7%と選ぶことができ、ミノキシジル以外にも脱毛抑制効果のあるデュタステリドと頭皮のストレスを緩和してくれる成分であるオキシトシンを含んでいます。
ミノキシジルとデュタステリド(内服薬ですが)は日本皮膚科学会が出している男性型及び女性型脱毛症ガイドライン2017でどちらも男性の推奨度A(行うよう強く勧める)とされている成分ですので他の発毛剤と比べても効果が期待できます。
返金保証もついているので、お試し気分で気軽に始められます。
参考資料
https://www.iwakiseiyaku.co.jp/dcms_media/other/mgwtenpu20210601.pdf
M字はげに効果は有るのか?
M字はげの部分である生え際の部分は、元々毛細血管が少ない為、髪の毛に栄養が行きわたりにくい部分で薄毛の治療は難しいとされています。
軽度の場合ですと5%の濃度の物でも効果が有ったという話は聞いた事は有りますが、大抵の方は、10%以上の濃度の物で治療されている方が多くおられます。
その為、よく使われている方法としては、M字部分は10%以上の高濃度ミノキシジルを使い頭頂部などの効果が出やすい部分は現状使用している濃度を使うという方が多いです。
5%の物では効果があまり実感できないという方にお勧めの方法です。
お勧めの発毛剤は、フォリックスのFR15とFR16です。
どちらも濃度15%と16%と高濃度で、FR15はリアップなどと同じローションタイプでFR16はクリームタイプと少し違いが有ります。
ベタつきなどが気になるという方にはFR15がおススメで、べたつきが気にならないという方はFR16がおススメです。(FR16はフォリックスシリーズの中でもかなり人気な製品なのでしばしば売り切れで購入できなくなる事が有りますので購入される際は、余裕をもって複数個購入される事をお勧めします。)
使い方について
ミノグロウの使い方ですが、1日2回、1回1mlを頭部の気になる箇所に塗布してください。
ミノキシジルをより効率的に吸収する方法
薬剤を頭皮に塗布する際には、頭皮が渇いた状態よりも湿った状態の方が頭皮への浸透率が高くなる可能性が有るとされています。
理由としては、毛包のキャストが湿っている場合、薬物の拡散とその結果としての毛包への沈着が促進される可能性が有る為、そして、湿度も薬物の結晶化を妨げる可能性が有り、より長い期間浸透の増加につながる為との事でした。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dth.12369
まとめ
今回はリアップのジェネリック品であるミノグロウを紹介していきました。
ネットなどでもお得な値段で販売されており薄毛治療の費用を抑えたいという方にはとてもいい製品なのではないのかと思います。
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