フォリックスFR07とは
フォリックスFR07は、アメリカのフロリダ州マイアミにあるSapphire Healthcare LLC(サファイヤヘルスケア)と言う製薬会社が扱っている発毛剤シリーズ製品です。
フォリックスシリーズは、2、5、7,10、12、15、16%と幅広いミノキシジル濃度からも選ぶことができ、ミノキシジル以外の有効成分も複数含んでいる為、他社製品と比較しても高性能だと言える発毛剤です。
会社URL
https://www.sapphirehealthusa.com/
プロピレングリコール不使用の為肌に優しい
プロピレングリコールは、食品や化粧品、シャンプーなど幅広く使用されている成分で、防腐・抗菌効果や保湿効果、そして薬剤を皮膚に浸透させる効果が有ります。
このように優れた効果のあるプロピレングリコールですがデメリットもあり、かぶれや頭皮の痒みそして、肌の炎症と言った肌トラブルが起こる可能性が有るとされています。
フォリックスFR07は、プロピレングリコールを使用せず代わりにプロパジオールを使用しており、違いとしては、プロピレングリコールは石油由来の成分なのに対して、プロパジオールは植物由来の成分である為、皮膚への刺激が少なく肌に優しいとされています。
最先端技術のリポソーム技術を採用している
フォリックスFR07は頭皮への浸透力をさらに向上させる為、リポソーム技術と言う最新のテクノロジーを採用しています。
リポソーム技術とは、薬品などの成分をリン脂質の膜でカプセル化し、人の皮膚になじみやすくする技術の事で、薬品などの成分が奥まで行き届き、医薬成分などの成分をより効率的に取り入れる事が出来ます。
このリポソーム技術に関しては、皮膚科医の友利新先生も紹介していますのでよろしければご覧ください。
配合成分と副作用について
フォリックスFR07には、ミノキシジル以外にも多数の有効成分が含まれていますがその中には日本皮膚科学会が認めている成分も含まれておりとても好印象です。
ミノキシジル
ミノキシジルは元々、高血圧の治療薬として使用されている成分で、服用していた患者に多毛症の症状が現れた為、発毛剤として研究されるようになり発毛剤として世界中で使用されるようになりました。
ミノキシジルは日本でも発毛成分としてとても高い評価を受けており、皮膚科学会が出している男性及び女性型脱毛症診療ガイドラインでは推奨度A(行うよう強く勧める)とされておりAGA治療には無くてはならない成分です。
上のグラフは大正製薬が出している発毛剤であるリアップ(濃度5%)のデータになります。
このデータによると、使い始めてから16週間(約4ヶ月)ほどで約8割の使用者に20週間(約5ヶ月)の場合、9割の使用者に発毛効果が確認できたというデータも有ります。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_219.html
アデノシン
アデノシンは資生堂が出しているアデノゲンに含まれている成分で日本酒などに多く含まれている成分です。
毛乳頭細胞を刺激して発毛促進因子であるFGF-7を生産する働きが有りそしてさらに髪の毛の成長をサポートする働きが有るとされている成分です。
日本の医学の分野でも高い評価を受けている成分で日本皮膚科学会が出している男性及び女性型脱毛症診療ガイドラインでは推奨度B(行うよう勧める)と評価されており、主に髪の毛を太くする効果に優れておりとても重宝されています。
プロシアニジンB2
プロシアニジンB2は、りんごポリフェノールに含まれている主要な成分で、老化防止や血流改善などの抗酸化作用で知られていますが育毛効果にも有効であることがわかっています。
プロシアニジン0.7%のローションを6ヶ月使用したところ毛髪密度が上昇したという研究結果も有ります。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1473-2165.2005.00199.x
アゼライン酸
アゼライン酸は、ニキビの治療薬の成分として使用されています。
アゼライン酸と亜鉛を併用して5αリダクターゼを90%阻害できたという研究資料もあり、AGA治療にも役に立つという事がわかっています。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1365-2133.1988.tb03474.x?sid=nlm%3Apubmed
プロキャピル
プロキャピルは、フランスの化粧品メーカーSederma社が開発した育毛成分で、
- オレアノール酸 DHT抑制効果
- ビオチノイルペプチド-1 毛髪の成長を促進
- アピゲニン 頭皮の血行促進
の3種類の成分をブレンドした成分です。
プロキャピルを開発した化粧品メーカーが行った試験では、4ヶ月の使用期間での場合、女性の薄毛が改善したという報告もあります。
トコフェロール酢酸エステル
酢酸トコフェロールはビタミンE誘導体の一種で、抗酸化作用によって脂質が酸化するのを抑える働きや頭皮の炎症や匂いを抑える効果が期待できます。
リシン
リシンは、髪の毛を作るケラチンと言うたんぱく質の合成をサポートするアミノ酸です。
リシンにはミノキシジルの効果を高める働きが有ります。
ビタミンB類
ビタミンBは健康な髪の毛を育てるのに重要な栄養素で、FR07には8種類のビタミンBが含まれています。
- チアミン B1
- リボフラビン B2
- ナイアシンアミド B3
- パントテン酸 B5
- ピリドキシン B6
- ビオチン B7
- 葉酸 B9
- シアノコバラミン B12
髪の毛や頭皮の健康をサポートするビタミンBが豊富に含まれている為、FR07は優秀な発毛剤だと言えます。
副作用について
フォリックスFR07の副作用について紹介ていきたいと思います。
主に副作用に関係してくる成分は医薬成分であるミノキシジルがあげられますので紹介していきたいと思います。
ミノキシジルの副作用
- 頭皮のかぶれ
- 痒み
- ふけ
- 発疹
- 頭痛
- めまい
- 動悸
- 胸の痛み
- 手足のむくみ
などが有ります。
濃度5%の物になりますが、大正製薬が出している審査報告書には、
64歳以下は8.52%
65歳以上は14.86%
となっております。
ミノキシジルの副作用ですが、ミノキシジルは濃度が高くなれば高くなるほど発毛効果は期待できますがその反面、副作用の発症率も上がるので注意が必要です。
参考資料1
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000023431_1.pdf
参考資料2
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000048348.pdf
効果について
ミノキシジルは濃度が高くなればなるほど効果が増す
ミノキシジルは濃度が高くなれば効果も増すという事が研究結果からわかっています。
研究内容は、393名の男性被験者を対象にした試験で観察期間は48週間(約1年)です。
使用されたものは、2%及び5%のミノキシジル液とプラセボ(偽薬)を使用して行いました。
試験は、上記3組をランダムに割り当てて試験を行い、試験結果は、(脱毛部1㎠ないの増加量で測定)
プラセボ群 平均3.9本
2%ミノキシジル群 平均12.7本
5%ミノキシジル群 平均18.6本
この事から、ミノキシジルの発毛効果は濃度が高くなるにつれて発毛効果が増しているという事が研究結果から明らかになっています。
参考資料
男性型及び女性型診療ガイドライン
アデノシン0.75%外用薬とミノキシジル5%の外用薬とでは髪の毛を太くする効果は同等であった
アデノシンは毛を太くする効果に優れていてその効果は、0.75%の濃度で、ミノキシジル5%と同等の効果を持っているとされています。
試験内容は、0.75%のアデノシンローションと5%のミノキシジルローションを用いて、94名の男性被験者を対象にした試験期間6ヶ月のランダム比較試験で太毛率は両剤群で有意差は無く、両者同等の優位性が有るという事が報告されています。
参考資料
男性及び女性型脱毛症診療ガイドライン
アデノシンはAGAの男性の髪の毛の太さを増加させた
アデノシンはAGAの日本人男性の髪の毛の太さを増加させたというデータが有ります。
試験内容は、アデノシンまたはナイアシンアミドのいずれかを含むローションを用いて、二重盲検無作為化試験を行い、試験期間は6ヶ月で、1日2回102人の日本人男性の頭皮に投与されました。
有効性は、髪の毛の質を評価し頂点の髪の毛の間の軟毛のような太い髪の毛の割合、および髪の毛の密度を計算する事によって皮膚科医によって評価されました。
結果は、アデノシンはAGAの全体的な改善、太い髪の毛の増加の割合、及び研究参加者による髪の毛の自己評価の点で、ナイアシンアミドよりも有意に優れており、アデノシンローションによる原因となる有害事象は観察されませんでしたと有り、この試験からアデノシンに有効性が有ったという事がわかりました。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ics.12235
プロシアニジンB2には毛密度を向上させる効果が有る
プロシアニジンB2には、毛密度を向上させる効果が有るという事が試験データでわかっています。
内容としては、43人の被験者を対象にした6ヶ月の試験期間で内プロシアニジングループ21人、プラセボグループ22人に分かれて、試験を行ったところ、プロシアニジングループの方がプラセボグループよりも頭皮領域の毛の総数の増加は優位に多かったとされています。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1473-2165.2005.00199.x
どれくらいの薄毛の人におススメか?
FR07はどれくらいの薄毛の方にお勧めなのかと言うと、まずはこちらの上の画像をご覧ください。
上の画像は、大正製薬のリアップ(濃度5%)の説明書の画像です。
こちらの説明書では効果が得られるのは上の画像のような状態なら5%の濃度でも効果は有るとされています。
そして、左から3番目と4番目のような脱毛してしまっているような部分が有る状態以上の場合は、効果が得られない可能性が有りますとされています。
効果についてで紹介していますが、ミノキシジルは濃度が上がれば上がるほど発毛効果が増していくという事がわかっている為、リアップ(濃度5%)よりも濃度が2%高いFR07なら3番目や4番目以上のような状態でも効果が得られる可能性は有ると言えます。
M字はげには効果が有るのか?
M字はげ(はえぎわ)に効果が有るのかという事についてですが、M字部分は元々毛細血管が少なく髪の毛に栄養が行きわたりにくいとされている部分で、頭部の中でも髪が薄くなりやすい箇所とされています。
その為、5%などの濃度ではM字部分は治りにくいとされていて治療に成功したという話はあまり聞いたことが有りません。
7%でも口コミなどでは少しは有るのですが、あまり多くはありません。
ただし軽度の薄毛の場合ですと効果が有ったという話は聞いた事は有ります。
M字治療を行って成功していると言われている方は大抵、10%以上の物を使用して治していることがほとんどですので7%では効果は無いと言うわけではありませんが、M字部分は10%以上の物を使用して治療し比較的治癒しやすいとされている頭頂部などは現状の濃度で治療する方が成功率も上がるのでいいのではないのかと思います。
ちなみにですが私は15%の物でM字治療に成功しています。
フォリックスFR07のレビュー
こちらが表面の画像です。
全て英語で表記されています。
こちらが裏面の画像です。
横の画像です。
同じく横の画像です。
上の画像です。
下の画像です。
中身の画像です。
付属品は、本体とスポイトと説明書が付属されていました。
説明書の画像です。
全て英語で表記されています。
こちらが裏面の画像です。
裏面にはハルミトン・ノーウッド分類が描かれています。
付属品のスプレーノズルの画像です。
蓋もついています。
こちらが本体の正面の画像です。
周りの画像です。
同じく!!
上から見た画像です。
蓋を外すとシリコンの栓で密閉されています。
こちらが中身の画像です。
こちらがスポイトで薬剤を取り出した所の画像です。
薬剤の色は透明に少し黄ばみが有る感じの色でした。
使用してみて
匂いについて
匂いは少しスーっとする感じの匂いでした。
近くで嗅ぐと匂う位の匂いですのであまり目立たないです。
含まれている成分にメントールクリスタルやセイヨウハッカ油が含まれている為と思います。
べたつきについて
べたつきについてですが使用してみて私は気になりませんでした。
ミノキシジル濃度が高い分5%の物と比べると少しはべたつくのかもしれませんが、私は特に気になりませんでした。
痒みなどについて
私はアトピー性皮膚炎持ちで、肌はあまり強い方ではないのですが、痒みや炎症などの症状は起こらずに使用する事が出来ました。
使い方について
使い方はとても簡単で、1日2回、1回5プッシュを頭部の気になる処に塗布してマッサージします。
注意点としては、塗布後は、4時間以上洗い流さないようにしてください。
ミノキシジルをより効率的に吸収する方法
薬剤を頭皮に塗布する際は乾いた状態よりも湿った状態に使用した方が浸透率が高くなる可能性が有るとされています。
理由としては、毛包キャストが湿っている場合、薬物の拡散とその結果としての毛包への沈着が促進される可能性が有る為、そして、湿度も薬物の結晶化を妨げる可能性が有りより長い期間浸透の増加につながる為との事でした。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dth.12369
合わせて使いたいサプリメント
医薬品ではありませんが、フォリックスシリーズから出ているサプリメントコンフィデンス30000mgご紹介したいと思います。
最初に言いましたが医薬品ではない為、高い効果が有るというわけではありませんが、日常で不足しがちな栄養素が含まれているサプリメントの為、薄毛治療のサポートとしてできれば摂取したい製品ではあります。
こちらの製品はサプリメントで有る為、医薬品のような副作用を気にせずに使う事が出来るという利点が有りますので、よろしければご覧ください。
購入される場合ですが、単体で購入されるよりはセットで購入された方がお得に購入できますのでセット購入がおススメです。
まとめ
今回は、フォリックスFR07を紹介していきました。
ミノキシジル濃度7%と日本国内のミノキシジル製品と比べて2%も濃度が高い製品なので5%などの濃度を使用していて効果が今一つと言う方に試してみてもらいたい製品ではないのかと思いました。
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