フィナバルドの効果やレビューなどの紹介!!気になるプロペシアのジェネリック製品の効果は!?

フィナステリド

フィナバルドとは!?

会社URL
http://eastwestpharma.in/

フィナバルドは、East West Pharma社(イースト・ウェスト・ファーマ社)と言うインドの製薬会社が製造しているプロペシアのジェネリック製品です。
East West Pharma社はインドでも大手の製薬会社で、割りと規模の大きい研究開発施設をもっているようです。
以前は日本で一番人気であった同成分のフィンペシアのコーティング剤に発がん性物質ではないか?とされているキノリンイエローを含んでいた為、フィンペシアからフィナバルドに乗り換えたという方が多くいたそうです。
今現在は、フィンペシアもキノリンイエローフリーとなり特に大きな違いは無くなりました。
そのようなことが有り、フィンペシア派とフィナパルド派で利用者が分かれたりしていたりしています。
今回は、ジェネリック製品であるフィナバルドの効果などについて紹介していきたいと思います。

配合成分と副作用について

フィナバルドは、日本皮膚科学会が出している男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017で男性推奨度A(行うよう強く勧める)女性推奨度(行うべきではない)と評価されており主に、男性向けの成分であるフィナステリドを含んだ製品です。

フィナステリド

フィナステリドは、元々両性前立腺肥大と言う病気の治療薬として使用されているプロスカーと言う製品に含まれていた成分です。
プロスカーを使用していた患者の方に発毛効果の副作用が現れた為、AGA治療薬として開発が進められる事となりました。
そしてその後、1997年にAGA治療薬として、FDA(米国食品医療国)から許可が下り、AGA治療薬として世界中で使用されるようになりました。
AGAは、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンと還元酵素である5αリダクターゼが結びつくことで生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)が主な原因とされています。
通常の男性ホルモンは体毛を濃くするのに対し、DHTは発毛を妨げ、毛髪の成長を妨げる働きが有ります。
DHTが大量に生成される事でヘアサイクルの成長期が短くなり、髪の毛が太く長く成長する前に抜けてしまったり、十分に育たずに細く短い毛が増える事で全体的に薄毛が目立ってしまいます。
フィナステリドは、この還元酵素である5αリダクターゼの作用を阻害する事で、DHTの生成を抑制する効果が有る為、乱れてしまったヘアサイクルや頭皮環境を正常に戻し、抜け毛の進行を防止してくれる効果が有ります。
フィナステリドは主に、5αリダクターゼⅡ型に効果が有り、Ⅱ型は前頭部や頭頂部に多く存在する事から、AGA治療にはフィナステリドがよく使われる事が多いです。

副作用について

フィナパルドの副作用について紹介していきたいと思います。主に副作用に関係してくる成分は、医薬成分であるフィナステリドがあげられますので紹介していきたいと思います。

フィナステリドの副作用

  • 性機能障害(勃起機能不全など)
  • リビドー減退(性欲減退)
  • 肝機能障害
  • 抗うつ

などが有ります。

副作用の発症率

リビドー減退 1.1%

勃起機能不全 0.7%

含有量別発症率

フィナステリド1mg 5.0%

フィナステリド0.2mg 1.5%

参考資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/127/6/127_6_495/_pdf

フィナステリドを使用する際の注意点

使用できる人できない人

使用できる人:成人男性

使用できない人:未成年、女性、妊娠中の方

妊娠中の方

デュタステリドと同様で、妊婦に投与するとDHTの低下により男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼす恐れが有り、妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性への投与は禁物であるとされています。

女性の方

フィナステリド(1mg/日)を用いた、137名の女性被験者を対象にした観察期間1年のランダム化比較試験において、1㎠あたりの硬毛数はフィナステリド投与群で-8.7、プラセボ群(偽薬)で-6.6といずれも減少し、フィナステリド投与群とプラセボ群の間で有意差はなかったとされており、女性にはフィナステリドは効果が無い為、使用するべきではないとされています。

未成年の方(20歳未満)

海外の臨床試験では、18歳以上の男性に対して行われて安全が確認されているが、国内の臨床試験では20歳以上の男性を対象に行われたので、日本では、20歳未満に対する安全性は確立していないとされており、未成年(20歳未満)へのフィナステリド内服薬の投与は行うべきではないとされています。

フィナステリドの効果が実感できるまでには時間がかかる

フィナステリドは服用してから効果が実感できるまでに時間がかかり日本皮膚科学会が出している男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017には少なくとも6ヶ月程度は内服を継続し効果を確認すべきであるとされています。

フィナステリドは服用をやめると効果がなくなる

フィナステリドは服用をやめてしまうと効果がなくなるという事が男性及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017でも記載されています。
内容としては、内服を中止すると効果は消失するとされています。

参考資料
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

内服薬を複数服用されている方は肝臓に負担がかかる可能性が有る

これはフィナステリド内服薬にかかわらず全ての内服薬の服用者に言える事なのですが、内服薬は、肝臓を通って代謝されるため、一度にも無料が増えれば増えるほど酵素が必要となり代謝が追い付かなくなり、肝臓に負担がかかる事になります。
私の場合は、アトピー性皮膚炎持ちで肌が弱く以前にかゆみ止めの内服薬と肝臓に少し負担のかかる薬を処方されてフィナステリドと併用して服用していた所、肝機能の数値が悪くなってしまいました。
その為、フィナステリド以外にも複数内服薬を服用されている方は、注意が必要です。
内服薬ほどの効果は有りませんがフィナステリド外服薬も有りますので、肝機能が弱い方や数値が悪い方にはこちらもお勧めです。

グレープフルーツやグレープフルーツジュースは控えるようにする

フィンペシアは、グレープフルーツやグレープフルーツジュースと飲み合わせがよくない為、食べるまたは飲むのを控えた方がいいとされています。
理由としては、グレープフルーツに含まれているフラノクマリンと言う成分がフィナステリドの代謝を阻害してしまうため、フィナステリドが体内であまり代謝されず、必要以上に体内に残り副作用が強く出てしまう可能性が有る為とされています。

参考資料
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/130757-1-24.pdf

効果について

フィナステリド内服薬は男性型脱毛症の日本人男性の薄毛に効果が有る

フィナステリド内服薬は、AGA(男性型脱毛症)の日本人男性の薄毛に効果が有ったという事がわかっています。
試験内容は、414名の日本人男性を対象にした観察期間48週間(約1年)のランダム化比較試験を行いました。
試験結果は、

1mg/日では、58%が軽度以上の改善

0.2mg/日では、54%が軽度以上の改善

と言う結果になりました。
そして、引き続き1mgの投与を2年及び3年間、内服を継続した結果、軽度以上の改善が各68%及び78%の症例で得られ、その率は増加傾向を示したとされておりフィナステリド内服薬は、AGAに効果が有るという事がわかっています。

参考資料
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

フィナステリドはケトコナゾールシャンプーと併用する事によりDHTをより完全に抑制できる可能性が有るとされている

フィナステリドはケトコナゾールシャンプー2%と併用する事によってDHT(ジヒドロテストステロン)をより完全に抑制できる可能性があるとされています。
ケトコナゾールは、日本皮膚科学会が出している男性及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017で推奨度2017で推奨度C1(外用を行ってもよい)とされています。
概要としては、フィナステリドは5αリダクターゼ阻害剤はDHTの生成をブロックし、現在のAGA治療に使用されています。
抑制は完全ではありませんが、全身的及び頭皮内のDHTの減少が達成されます。
ケトコナゾールは、AGAの治療に有効である事が臨床的に示されています。
フィナステリド治療薬の補助としてケトコナゾールシャンプー2%を使用すると、DHTをより完全に抑制し、AGAをより適切に治療できる可能性が有ると成案されています。
とされています。
お勧めのシャンプーとしては、リグロースラボケトコロスシャンプーがおススメです。

参考資料
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306987703002640

フィナステリド1mgは前頭部脱毛症にも効果が有る

フィナステリド1mgは軽症から中等症の前頭部の脱毛に効果が有るという事が臨床試験からわかっています。
概要としては、前頭部に軽症から中等症の脱毛を有する18歳から40歳のAGAの男性、高島分類(Ⅱ、Ⅱvertex、Ⅱa、Ⅲ及び、Ⅲvertex)(上の画像の赤い枠で囲まれている部分)を対象にして、12ヶ月のプラセボ対象二重盲検比較試験を実施し、面積1㎠の円内の毛髪数を評価し測定したところ、フィナステリド1mg群とプラセボ(偽薬)群との差は11.6±2.0とフィナステリド1mgの方が有意に多かったという結果になり、フィナステリド1mgは、前頭部脱毛症にも効果が有るという事がわかっています。

参考資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/127/6/127_6_495/_pdf

フィナステリドを5年間使用し続けた試験ではプラセボと比べて髪の毛の増加が見られた

フィナステリドを長期的に使い続ける試験において、プラセボ(偽薬)と比べて髪の毛の増加が見られたとされています。
概要は、頭頂部に軽度から中等度の脱毛を有する18歳~41歳のAGAの男性患者、高島分類(Ⅱvertex、Ⅲvertex、Ⅳ及びⅤ)(上の画像で赤い枠に囲まれている部分)を対象にして、5年間のプラセボ対象二重盲検比較試験を実施し、直径1インチ円内(面積、5.1㎠)毛髪数を評価した結果、フィナステリド1mg投与群では投与前と比較して毛髪数の増加または維持が見られ、投与5年後の毛髪数も投与前と比べて増加したとされており、その一方で、プラセボ群は毛髪数が投与前に比べ減少し、フィナステリド1mgとプラセボでは、投与12ヶ月で、107本、5年後には277本と経時的に増加したとされています。

グラフを見る限りでは、フィナステリド群は最初の1年目をピークに2年目からは維持を続け3年、4年、5年と少しづつではありますが効果が薄れていくようです。
プラセボは、当然の事ながら効果の無い偽薬なので年々髪の毛の減少が起こっています。
そして、長期投与による副作用の発言率の増加は認められず、フィナステリド1mg/日の5年間にわたる長期投与の容認性はおおむね良好で、頭髪の持続的な改善効果を示し、プラセボ投与群に見られた脱毛の進行が遅延したとされています。

参考資料
上の資料に同じ

どれくらいの薄毛の方にお勧めなのか?

AGA(男性型脱毛症)の方全てにお勧めです。
AGAは、巷でよく言われている生活習慣病や、皮脂などの毛穴の詰まりなどの事により起こるものではなく、ホルモンの病気です。
AGAとは、AndroGenetic Alopecia(アンドロジェネティック・アロペシア)の略で意味は、AndroGenetic(男性ホルモンによる)Alopecia(脱毛症)と言う意味です。
その為、薬を使用しヘアサイクルを正常に戻しつつ、ミノキシジル外用薬で発毛を促していくという方法が今現在では有効な方法とされています。
内服薬が不安であるという方で使用をためらわれている方は、外用薬から試してみるのもいいかもしれません。
外用薬は、内服薬ほどの効果は望めませんが代わりに副作用も内服薬と比べて低く始めるハードルとしては比較的低く始めやすいと思われます。
フィナステリド外用薬もお勧めですが、デュタステリド外用薬の方が、効果も高く比較的効果の実感がしやすいのではないかと思われます。

M字はげには効果は有るのか?

フィナパルドは、Ⅱ型の5αリダクターゼに効果が有り、Ⅱ型は、前頭部と頭頂部に効果が有る為、M字はげに効果が有ると言えます。
M字部分は、元々毛細血管が少ない部分でもあり、髪の毛に栄養が行きわたりにくい部位で薄毛になりやすく治療も難しい部位とされています。
その為、効果を実感しやすくするには、ミノキシジル外用薬と併用して使用する事をお勧めします。
フィナステリドは、M字部分である前頭部にも効果が有ったという試験資料が効果の欄に乗せてありますので気になりましたらご覧ください。

まとめ

今回は、フィナパルドを紹介していきました。
フィナステリドと聞くとキノリンイエローについて心配される方が多いのですが、このフィナパルドはキノリンイエローを使用していない為、比較的安心できるのではないのかと思います。
気になりましたらご覧ください。

 

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