ロゲインとは!?
Rogaine(ロゲイン)は、アメリカのアップジョン社が(現在ファイザー社)によって1980年代に世界で初めて発売されたミノキシジル発毛剤です。
その為、日本でも有名な大正製薬の出している発毛剤であるリアップはロゲインのジェネリック品となります。
オリジナル品のロゲインに興味を持たれる方も意外と多く、オリジナル品ならではの安心感から長い間使い続けるという方も少なくないです。
有効成分と副作用について
ミノキシジル
ミノキシジルは元々、高血圧の治療薬として使用されているせい成分で、服用していた患者に多毛症の症状が現れた事で、発毛剤として使用されるようになった成分です。
ミノキシジルは日本でも発毛成分としてとても高い評価を受けている成分で、日本皮膚科学会が出している男性及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017で男女共に最高の推奨度である推奨度A(行うよう強く勧める)と評価されておりAGA治療には無くてはならない成分とされています。
上のグラフは大正製薬が出している発毛剤であるリアップ(濃度5%)のデータです。
このデータによると、使い始めてから16週間(4ヶ月)ほどで約8割の使用者に20週間(約5ヶ月)の場合、9割の使用者に発毛効果が確認できたというデータもあります。
こちらのグラフは、1㎠あたりの40μm以上の太さの毛髪数の変化をグラフにしたものです。
このグラフによると初めて4週間(約1ヶ月)目は、0.8本なのに対して、8週間目(約2ヶ月)から15.3本と40㎛以上の髪の毛が増えている事がわかります。
この事から、ミノキシジルは、発毛効果だけではなく髪の毛を太くする効果もあるという事がわかります。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_219.html
副作用について
ロゲインの副作用ですが、主に関係してくる副作用は医薬成分であるミノキシジルがあげられます。
ミノキシジルの副作用
- 頭皮のかぶれ
- 痒み
- ふけ
- 発疹
- 頭痛
- めまい
- 動悸
- 胸の痛み
- 手足のむくみ
などが有ります。
同じ濃度5%の発毛剤で大正製薬のリアップが有ります。
このリアップの審査報告書によると副作用の発症率は、(男性の場合)
64歳以下は8.52%
65歳以上は14.86%
となっております。
参考資料1
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000023431_1.pdf
参考資料2
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000048348.pdf
女性の副作用についてですが、大正製薬が出しているリアップレディ(濃度1%)のデータでは、リアップレディとプラセボ(偽薬)では、有意な差は認められませんでした。
と言う副作用の試験データが出ています。
主な副作用は、刺激感や接触性皮膚炎等の皮膚症状であり、いずれも軽度または中程度の物で、重症なものは認められませんでしたとされています。
ミノキシジルは、濃度が上がれば上がるほど発毛効果は増していきますが、同時に副作用のリスクも上がりますので注意が必要です。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/regenne/contents/womenminoxidil.html
効果について
ミノキシジルは濃度が濃くなれば濃くなるほど発毛効果が増す
ミノキシジルは濃度が濃くなれば濃くなるほど発毛効果は増していくという事が研究結果からわかっています。
研究内容は、393名の男性被験者を対象にした試験で観察期間は48週間(約1年)です。
使用されたものは、2%及び5%のミノキシジル液とプラセボを使用して行いました。
試験は、上記3組をランダムに割り当てて試験を行い、試験結果は、(脱毛部1㎠内の増加量で測定)
プラセボ群 平均3.9本
2%ミノキシジル群 平均12.7本
5%ミノキシジル群 平均18.6本
この試験結果からミノキシジルの発毛効果は濃度が濃くなるにつれて発毛効果が増すという事がわかります。
参考資料
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
ミノキシジルは女性型脱毛症にも効果が有る
上のグラフは、大正製薬が出しているミノキシジル発毛剤リアップレディ(濃度1%)の試験データになります。
このデータによると6ヶ月の使用後において毛髪も増加が認められ、太い毛髪の増加も認められたとされており、プラセボ(偽薬)よりもリアップレディ(濃度1%)を使用した方が、太い毛髪数は、プラセボの約4倍、毛髪の増加数はプラセボの約6倍ほど増加したというデータが有ります。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/regenne/contents/womenminoxidil.html
濃度2%のミノキシジルは女性型脱毛症にも効果が有る
濃度2%のミノキシジルは女性型脱毛症にも効果が有ったという事がわかっています。
試験内容は、346人の女性の内294人が32週間(約8ヶ月)の試験を行いました。
使用されていたものは2%のミノキシジル及びプラセボ(偽薬)です。
試験結果は、
2%ミノキシジル 平均増加量33毛
プラセボ 平均増加量19毛
と言う結果となりプラセボよりも髪の毛の増加量が大きかったという結果から、濃度2%ミノキシジルは、有意に効果的であったという事がわかります。
この試験により深刻なまたは予期せぬ医学的事象は報告され案せんでしたとされています。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1365-4362.1993.tb02755.x
どれくらいの薄毛の方にお勧めか?
男性の場合
まずはこちらの上の画像をご覧ください。
こちらの画像は、大正製薬のリアップ(濃度5%)の説明書の画像です。
こちらの説明書では、効果が得られるのは上の画像のような状態なら効果が有るとされています。
そして、左から3番目と4番目のような脱毛してしまっている箇所が有るような場合以上ですと効果は得られない可能性が有りますとされています。
その為、ロゲイン5%も同じ濃度5%なので使用される場合は、上の画像のような方向けです。
女性の場合
次は女性の場合ですが上の画像をご覧ください。
こちらは大正製薬の発毛剤リアップジェンヌ(濃度1%)の効能・効果の画像です。
こちらの説明によると、画像のような2パターンのような状態よりも薄毛が進行してしまっている状態ですと効果が得られない可能性が有りますとされています。
ただ、ミノキシジルは濃度が濃くなれば濃くなるほど発毛効果が増すという事がわかっています。
女性用ロゲインはリアップジェンヌの2倍の濃度が有りますので、図のような状態よりも薄毛が進行している状態でも効果が得られる可能性は十分に有ります。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/regenne/riupregenne/
M字はげには効果は有るのか?
男性の場合
M字はげには効果は有るのかという事についてですが、M字部分は元々毛細血管が少なく髪の毛に栄養が行きわたりにくい部分とされており頭部の中でも髪が薄くなりやすく治療をしても回復させるのが難しいとされている部位です。
軽度の薄毛の場合ですと5%の濃度でも効果が有ったという話は聞いた事が有るのですが、大抵の方は10%以上の濃度の物で治療を行い治しているという方が多いです。
その為、治療の難しいとされているM字部分は10%以上の物を使用して、頭頂部などの比較的効果が出やすい部分は現状使用している濃度で治療するという方法を使用している方が多いです。
5%では効果が実感できない場合にお勧めの方法です。
効果があまり実感できない場合
男性の場合
男性の場合は、主にミノキシジル濃度を上げたり、フィナステリドやデュタステリドなどの脱毛抑制効果のある成分を取り入れると言った事で発毛効果を向上させるという手段が一般的です。
フィナステリドやデュタステリドは日本皮膚科学会が出している男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017でも推奨度A(行うよう強く勧める)とされておりAGA治療に関してはミノキシジルと同等に効果的であるとされている成分です。
もうすでにフィナステリドやデュタステリドを服用されている場合は、ミノキシジル濃度を増やしてみて様子を見てみるのもいいと思われます。
フィナステリドやデュタステリドは主に、どちらか片方使用する物で両方服用する事は推奨されていませんのでお気お付けください。
両者は、女性の服用はできませんのでお気お付けください。
女性の場合
女性の場合は、ミノキシジル濃度2%までが主に許容されている濃度で2%以上になると副作用などの関係上あまりよくはありません。
そこで女性の場合は、ミノキシジル濃度を上げるのではなくサプリメントと併用して治療を進めていく事が効果的であるとされています。
お勧めのサプリは、同じくフォリックスシリーズから出ているルグゼバイブと言うというサプリです。
ルグゼバイブは、パントガールと言うサプリを改良したサプリで、馬プラセンタとコロストラムを追加配合されています。
パントガールはドイツの製薬会社が開発した育毛サプリで、飲む育毛剤と呼ばれている事と女性のびまん性脱毛症の代表的な治療薬とされている事や臨床試験で効果が確認されている事と、AGAクリニックなどでも処方されているという事を踏まえてお勧めです。
価格はどちらも似たような価格なので私は成分の多いルグゼバイブをお勧めします。
もう一つは、スピロノラクトンです。
スピロノラクトンは男性ホルモンを抑える働きが有り、男性のみならず女性も使用できる数少ない医薬成分です。
スピロノラクトンの詳しい効果などについては、他の記事に乗せてありますのでよろしければご覧ください。
使い方について
使い方はとても簡単で1日2回、1回1ml付属のスポイトを使用して頭皮の気になる部分に塗布してマッサージします。
朝晩、1日12時間間隔で、継続的に使用してください。
ミノキシジルをより効率的に吸収する方法
薬剤を頭皮に塗布する際は乾いた状態よりも湿った状態に使用した方が浸透率が高くなる可能性が有るとされています。
理由としては、毛包のキャストが湿っている場合、薬物の拡散とその結果としての毛包への沈着が促進される可能性が有る為、そして、湿度も薬物の結晶化を妨げる可能性が有りより長い期間浸透の増加につながる為との事でした。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dth.12369
まとめ
今回は、世界初の発毛剤ロゲインを紹介していきました。
世界初という事もありファンも多く人気の高い製品なのでジェネリック品などに抵抗のある方などにはいいのではないのかと思います。
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