フォリックスFR15とは
フォリックスFR15は、アメリカのフロリダ州マイアミにあるSapphire Healthcare LLC(サファイヤヘルスケア)と言う製薬会社が扱っている発毛剤です。
サファイヤヘルスケアはフォリックス以外にもヘアケア製品やスキンケア製品なども扱っておりこれからも注目を集めていくメーカーだと思われます。
フォリックスシリーズは、ミノキシジル濃度が2~16%と幅広い濃度から選ぶことができる製品で、今回紹介するFR15はミノキシジル濃度15%の物となります。
会社URL
https://www.sapphirehealthusa.com/
プロピレングリコール不使用の為肌に優しい
プロピレングリコールは、食品や化粧品、シャンプーなど幅広く使用されている成分で、防腐・抗菌効果や保湿効果、そして薬剤を皮膚に浸透させる効果が有ります。
優れた効果のあるプロピレングリコールですがデメリットもあり、頭皮の痒みやかぶれさらには炎症と言った肌トラブルが起こる可能性が有るとされています。
フォリックスFR15は、プロピレングリコールを使用しておらず代わりにプロパジオールが使用されています。
違いとしては、プロピレングリコールは石油由来の成分なのに対して 、プロパジオールは植物由来の成分である為、皮膚への刺激が少なく肌に優しいとされています。
最先端技術のリポソーム技術を採用している
フォリックスFR15は頭皮への浸透力をさらに向上させる為に、リポソーム技術と言う最新の技術を取り入れています。
リポソーム技術とは、薬品などの成分をリン脂質の膜でカプセル化し、人の皮膚になじむようにする技術の事で、薬品などの成分が奥まで行き届き、医薬成分などの成分をより効率的に取り入れる事が出来ます。
リポソーム技術に関しては皮膚科医の友利新先生も紹介していますのでよろしければご覧ください。
配合成分と副作用について
フォリックスFR15は、ミノキシジル以外にも多数の有効成分が含まれていますがその中には日本皮膚科学会が認めている成分も含まれておりとても好印象です。
ミノキシジル
ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として使用されている成分で、服用患者に多毛症の症状が現れた為、発毛剤として研究されるようになり発毛剤として世界中で使用されるようになりました。
日本でもその評価は高く、日本皮膚科学会が出している男性及び女性型脱毛症診療ガイドラインでは推奨度A(行うよう強く勧める)と高い評価を受けている成分です。
上のグラフは大正製薬が出しているミノキシジル発毛剤リアップ(濃度5%)のデータになります。
このデータによると、使い始めてから16週間(約4ヶ月)ほどで約8割ほどの方に20週間(約5ヶ月)の場合、9割の方に発毛効果が確認できたというデータもあります。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_219.html
アデノシン
アデノシンは、資生堂が出している高級育毛剤であるアデノゲンに使用されている成分です。
毛乳頭細胞を刺激して発毛促進因子であるFGF-7を生産する働きが有り髪の毛の成長をサポートする働きが有るとされています。
日本でも評価は高く男性型及び女性型脱毛症ガイドラインでは推奨度B(行うよう勧める)と評価されており主に、髪の毛を太くする効果に秀でておりとても重宝されています。
プロシアニジンB2
プロシアニジンB2は、りんごポリフェノールに含まれている主要な成分で、老化防止や血流改善などの抗酸化作用で知られていますが育毛効果にも有効であるという事がわかっております。
プロシアニジン0.7%配合のローションを6ヶ月使用し毛髪密度が上昇したという研究結果もあります。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1473-2165.2005.00199.x
Procapil®(プロキャピル)
プロキャピルは、フランスの化粧品メーカーSederma社(セダーマ)が開発した育毛成分で、
- オレアノール酸 DHT抑制効果
- ビオチノイルペプチド-1 毛髪の成長を促進
- アピゲニン 頭皮の血行促進
の3種類の成分をブレンドした成分でミノキシジルと同等の効果が有ると言われている成分です。
プロキャピルを開発した化粧品メーカーが行った試験では、4ヶ月の使用での場合、女性の薄毛が改善したという報告もあります。
会社URL
https://www.crodapersonalcare.com/ja-jp/product-finder/product/3026-Procapil
アゼライン酸
アゼライン酸はニキビの治療薬の成分として使用されています。
アゼライン酸と亜鉛を併用して5αリダクターゼを90%阻害できたという研究資料もあり、AGAにも役に立つという事がわかっています。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1365-2133.1988.tb03474.x?sid=nlm%3Apubmed
酢酸トコフェロール
酢酸トコフェロールはビタミンE誘導体の一種で、抗酸化作用によって脂質が酸化するのを抑える働きや頭皮の炎症や匂いを抑える効果が期待できます。
トリペプチド-1銅
強力な抗酸化作用のある銅ペプチドで、DHT抑制や頭皮の血行促進に効果が有るとされています。
リシン
リシンは、髪の毛を作るケラチンと言うたんぱく質の合成をサポートするアミノ酸です。
リシンにはミノキシジルの発毛効果を高める働きが有ります。
ビオチン
ビオチンはビタミンBの一種で腸内の善玉菌によって作られるものです。
ビオチンが不足してしまうとカルボキラシーゼと言う酵素の働きが低下してしまい、アミノ酸の代謝に支障をきたしてしまい、たんぱく質合成がスムーズにならなくなってしまいます。
そしてその結果、髪の毛や皮膚をうまく作れずに抜け毛や肌荒れを引き起こしてしまう事が有ります。
ミリストイルペンタペプチド-17
ミリストイルペンタペプチド-17は、まつげ用の育毛剤に配合されることが多い機能性ペプチドです。
コラーゲンの繊維を支えるエラスチンを刺激し、毛母細胞へ栄養の供給を高める働きが有ります。
副作用について
フォリックスFR15の副作用についてですが、主に副作用に関係している成分は医薬成分であるミノキシジルがあげられますので紹介していきたいと思います。
ミノキシジルの副作用
- 頭皮のかぶれ
- 痒み
- ふけ
- 発疹
- 頭痛
- めまい
- 動悸
- 胸の痛み
- 手足のむくみ
などの症状が現れる場合が有ります。
大正製薬が出しているリアップ(濃度5%)の審査報告書には発症率が、
64歳以下は8.52%
65歳以下は14.86%
となっており、ミノキシジルは濃度が上がれば上がるほど発毛効果は増していきますが、その反面副作用も増してしまうので注意が必要です。
効果について
ミノキシジルは濃度が上がれば発毛効果も上がるという事が分かっている
ミノキシジルは濃度が上がれば発毛効果も上がるという事が研究結果からわかっています。
研究内容を紹介すると、393名の男性被験者を対象にした試験で観察期間48週間(約1年間)行いました。
使用されたのは、2%および5%のミノキシジル液とプラセボ(偽薬)を使用しました。
試験は、上記3組をランダムに割り当てて試験を行い試験結果は、(脱毛部1㎠内の増加量)
プラセボ群 平均3.9本
2%ミノキシジル群 平均12.7本
5%ミノキシジル群 平均18.6本
このような結果からミノキシジルの発毛効果は濃度が上がるにつれて発毛効果が上がっているという事が明らかになっています。
参考資料
男性型及び女性型診療ガイドライン
アデノシン濃度0.75%の外用薬とミノキシジル濃度5%の外用薬とでは毛髪を太くする効果は同等であったという事がわかっている
アデノシンは毛を太くする効果に優れており効果は、0.75%の濃度で、ミノキシジル濃度5%と同等の効果を持っているとされています。
試験内容は、0.75%のアデノシンローションと5%のミノキシジルローションを用いて、94名の男性被験者を対象にした試験6ヶ月間のランダム比較試験では太毛率は両剤群で有意差は無く、両者同等の優位性が有るという事が報告されています。
参考資料
男性及び女性型脱毛症診療ガイドライン
アデノシンはAGAの男性の髪の毛の太さを増加させた
アデノシンはAGAの日本人男性の髪の毛の太さを増加させたという試験データが有ります。
試験内容は、アデノシンまたはナイアシンアミドのいずれかを含むローションを用いて、二重盲検無作為試験を行い、試験期間は6ヶ月で、1日2回102人の日本人男性に投与されました。
有効性に関してですが、髪の毛の質を評価し頂点の髪の毛の間の軟毛のような太い毛の割合、および髪の毛の密度を計算する事によって皮膚科医が評価しました。
結果は、アデノシンはAGAの全体的な改善、太い髪の毛の増加の割合、および研究参加者による髪の毛の自己評価の点で、ナイアシンアミドよりも有意に優れており、アデノシンローションによる原因となる有害事象は観察されませんでしたと有り、この試験からアデノシンの有効性が有ったという事がわかります。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ics.12235
プロシアニジンB2には毛密度を向上させる効果が有る
プロシアニジンB2には、毛密度を向上させる効果が有るという事が試験データでわかっています。
内容としては、43人の被験者を対象にした試験期間6ヶ月で内プロシアニジングループ21人、プラセボグループ22人に分かれて試験を行ったところ、プロシアニジングループの方がプラセボグループよりも頭皮領域の毛の総数の増加は優位に多かったという試験結果が出ています。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1473-2165.2005.00199.x
どれくらいの薄毛の人におススメか?
FR15はどれくらいの薄毛の方にお勧めなのかと言う事についてですが、まずはこちらの画像をご覧ください。
上の画像は、大正製薬のリアップ(濃度5%)の説明書の画像です。
こちらの説明書では効果が得られるのは上の画像のような状態ならば5%の濃度でも効果が有るとされています。
そして、左から3番目と4番目のような脱毛してしまっている部位が有るような状態以上ですと効果が得られない可能性が有りますとされています。
効果についてで、紹介していますがミノキシジルは濃度が上がるにつれて発毛効果も上がるという事がわかっておりFR15は、リアップの3倍の濃度を持っている製品です。
その為、発毛効果も強く3番目や4番目以上のような状態でも効果が得られる可能性は高いと言えます。
実際に口コミで紹介したものにも有りますように5%の濃度の物からFR15に変えて効果をかなり実感できたという方もいました。
M字はげには効果は有るのか?
M字はげ(はえぎわ)に効果が有るのかという事についてですが、M字部分は元々毛細血管が少なく髪の毛に栄養が行きわたりにくいとされている部分で、頭部の中でも最も髪の毛が薄くなりやすいとされています。
その為、5%などの濃度の物ではM字部分は治りにくいとされていて治療に成功したという話はほぼ聞いたことはありません。
ですが、FR15は濃度15%という事もありM字部分の治療に成功したという報告はよく聞きます。
実際に私も、濃度15%もので、M字部分の治療に成功しています。
その為、治療者により薄毛の進行度合いは違うのでM字部分の治療は、10%以上の濃度の物で行うのが効果的ではないのかと思います。(5%や7%では、ほぼ効果が出たという報告はあまり聞かず、10%ぐらいから、効果が出たという報告をよく耳にします。)
フォリックスFR15レビュー
こちらが箱の表面です。
全て英語で表記されています。
こちらが裏面の画像です。
横の画像です。
同じく横の画像です。
上面の画像です。
下面の画像です。
中身はこのようになっています。
こちらが付属品の画像です。
本体と取り扱い説明書とスプレーノズルが付属されていました。
ちなみにですが、送られてきた箱の中にスポイトが入っていました。
フォリックスシリーズは付属品はスプレーノズルだけでスポイトは入っていないのでラッキーでした。
業者の方が気を利かせて付属してくれたのか?間違えて入ってしまったのか?不明ですが送られてきた箱の中に入っていました。
ちゃんとメモリもふられていてきっちり1ml使う事が出来ます。
こちらが説明書の画像です。
全て英語表記で書かれています。
こちらが裏面の画像です。
裏面にはハルミトン・ノーウッド分類が描かれています。
こちらは本体の画像です。
蓋を開けるとシリコン製の蓋でしっかりと密閉してありました。
蓋を外すとこのような感じです。
中身の薬剤はこのような感じでした。
こちらがスポイトで薬剤を取り出した所の画像です。
薬剤の色は透明に少し黄ばみが有る感じの色でした。
使用してみて
匂いについて
匂いについてですが、メントールが配合されている為、少しスーっとする感じの匂いがします。
きつい匂いでは無く、ほんのりと匂う程度の優しい感じの匂いでした。
私は、あまりメントールの匂いは好きではないのですが、FR15の匂いは個人的には好きでした。(強い匂いではなく優しい匂いだったからかもしれません。)
べたつきについて
べたつきについてですが使用してみて私は気になりませんでした。
同じメーカーのリグロースラボシリーズのリグロースラボM15とべたつきは大して変わらない位でした。
当然の事ですがミノキシジル濃度5%の物などと比べると濃度が高い分気になるかもしれませんがどちらも使った事のある私としては特に気にならないと思いました。
痒みなどについて
私はアトピー性皮膚炎持ちで、肌はあまり強い方ではないのですが、痒みや炎症などの症状は起こらずに使用する事が出来ました。
使い方について
使い旗はとても簡単で、1日2回、1回5プッシュを頭部の気になる箇所に塗布してマッサージします。
注意点としては、塗布後は4時間以上洗い流さないようにしてください。
ミノキシジルをより効率的に吸収する方法
薬剤を頭皮に塗布する際は乾いた状態よりも湿った状態の方が浸透率が高くなる可能性が有るとされています。
理由としては、毛包のキャストが湿っている場合、薬物の拡散とその結果としての毛包への沈着が促進される可能性が有る為、そして、湿度も薬物の結晶化を妨げる可能性が有り、より長い期間浸透の増加につながる為との事でした。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dth.12369
合わせて使いたいサプリメント
医薬品ではありませんが、フォリックスシリーズから出ているサプリメントコンフィデンス30000mgご紹介したいと思います。
最初に言いましたが医薬品ではない為、高い効果が有るというわけではありませんが、日常で不足しがちな栄養素が含まれているサプリメントの為、薄毛治療のサポートとしてできれば摂取したい製品ではあります。
こちらの製品はサプリメントで有る為、医薬品のような副作用を気にせずに使う事が出来るという利点が有りますので、よろしければご覧ください。
購入される場合ですが、単体で購入されるよりはセットで購入された方がお得に購入できますのでセット購入がおススメです。
まとめ
今回は、フォリックスFR15を紹介していきました。
ミノキシジル濃度15%とかなりの高濃度で有効成分も豊富に含んでおり、頭頂部のみならずはえぎわにも効果が期待できるので効果があまり実感できずに悩んでいる方にはいいのではないのかと思います。
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