フォリックスFR10とは
フォリックスFR10は、アメリカのフロリダ州マイアミにあるSapphire Healthcare LLC(サファイヤヘルスケア)と言う製薬会社が扱っているシリーズ商品です。
サファイヤヘルスケアは、フォリックスシリーズ以外にもヘアケア製品やスキンケア製品なども扱っておりこれからも注目を集めていくメーカーだと思われます。
フォリックスシリーズは、ミノキシジル濃度2~16%と幅広い濃度から選ぶことができ、今回紹介するFR10はミノキシジル濃度10%の物となります。
会社URL
https://www.sapphirehealthusa.com/
プロピレングリコール不使用で肌に優しい
プロピレングリコールとは、食品や化粧品シャンプーなど幅広く使用されている成分で、腐食・抗菌効果や保湿効果や薬剤を皮膚に浸透させる効果が有ります。
優れた効果のあるプロピレングリコールですがデメリットもあり、頭皮のかゆみやかぶれそして炎症などの皮膚トラブルが起こる可能性が有るというデメリットが有ります。
フォリックスFR10は、プロピレングリコールの代わりにプロパジオールが使用されていて、違いとしては、プロピレングリコールが石油由来の成分なのに対してプロパジオールは植物由来の成分である為、皮膚への刺激が少なくアレルギーの心配も少ないとされています。
最先端技術であるリポソーム技術を採用している
フォリックスFR10は頭皮への浸透力をさらに向上させる為に、リポソーム技術と言う最新の技術を採用しています。
リポソーム技術は、薬品などの成分をリン脂質の膜でカプセル化し、人間の皮膚になじむようにする技術の事で、薬品などの成分が奥深くまで行き届き、医薬成分などの成分をより効率的に取り込む事が出来ます。
このリポソーム技術に関しては皮膚科医の友利新先生も紹介していますのでよろしければご覧ください。
配合成分と副作用について
フォリックスFR10には、ミノキシジル以外にも多数の有効成分が含まれていますがその中には日本皮膚科学会が認めている成分も含まれておりとても好印象です。
ミノキシジル
ミノキシジルは、もともとは高血圧の治療薬として使用されていた成分で、服用した患者に多毛症の副作用が現れたため、発毛剤として再び研究されるようになり、発毛剤として世界中に使用されるようになりました。
日本皮膚科学会が出している男性及び女性型脱毛症診療ガイドラインでは、推奨度A(行うよう強く勧める)とされており日本の医療分野でも高い評価をされている成分です。
上のグラフは大正製薬が出しているミノキシジル発毛剤(濃度5%)のデータです。
このデータによると、使い始めて16週間(約4ヶ月)ほどで約8割ほどの方に20週間(約5か月)では9割ほどの方が発毛効果が確認できたというデータも出ています。
参考資料
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_219.html
ビマトプロスト
ビマトプロストは、まつ毛貧毛症の治療に使用されている成分で、日本でもグラッシュビスタと言う品名で出ています。
ビマトプロストには頭髪の成長も促す働きが有ると言う事も報告されており注目されている成分でもあります。
人の毛包をビマプロストの溶液に浸すと髪の毛の成長が促されたという研究結果も報告されています。
上の画像は、ビマプロストの効果について試験を行った際の試験データです。
左がコントロール群(偽薬)右がビマプロスト溶液を使用した毛髪の画像です。
試験期間は、9日間で、見てわかる通りビマプロストを使用した毛髪の方がやや成長が早く。なっています。
この事からビマプロストは薄毛治療においても効果が期待できると考えられます。
参考資料
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3545535/
レチノール
レチノールは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きが有りアンチエイジング系(抗加齢)の化粧品に使用されている成分です。
育毛に関しての効果としてはミノキシジルの効果を向上させる作用が有るとされています。
詳しくは効果についてで、紹介しています。
アデノシン
アデノシンは、資生堂が出している高級育毛剤であるアデノゲンに使用されている成分です。
毛乳頭細胞を刺激し発毛促進因子であるFGF-7を生産する働きが有り髪の毛の成長をサポートする効果が有るとされています。
日本でもとても評価の高い成分で、男性及び女性型脱毛症診療ガイドラインでは推奨度B(行うよう勧める)と評価されており発毛効果は無いにしても髪の毛を太くする効果は高い為、とても重宝されています。
プロシアニジンB2
プロシアニジンB2はリンゴポリフェノールに含まれている成分で、強力な抗酸化作用が有る事で有名です。
プロシアニジン0.7%配合のローションを6ヶ月間使用し毛髪密度が上昇したという事が明らかになりました。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1473-2165.2005.00199.x
アゼライン酸
アゼライン酸はニキビの治療薬の成分として使用されています。
亜鉛とアゼライン酸を併用して5αリダクターゼを90%阻害できたという研究資料もあり、AGA治療に役立つという事がわかっています。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1365-2133.1988.tb03474.x?sid=nlm%3Apubmed
βシトステロール
βシトステロールは植物ステロールの一種で、ナッツや植物性の油などに良く含まれている成分でDHT(ジヒドロテストステロン)抑制に役立つとされている成分です。
トリペプチド-1銅
強力な抗酸化作用のある銅ペプチド、DHT抑制や頭皮の血行促進に効果が有るとされています。
プロキャピル
プロキャピルは、フランスの化粧品メーカーが開発した育毛成分で、
- オレアノール酸 DHT抑制効果
- ビオチノイルペプチド-1 毛髪の成長を促進
- アピゲニン 頭皮の血行促進
の3種類の成分をブレンドした成分です。
プロキャピルを開発した化粧品メーカーが行った試験では、4ヶ月の使用で女性の薄毛が改善したという報告もあります。
リジン
リジンは、アミノ酸の一種で髪の毛を構成するケラチンと言うたんぱく質を生成するのに必要な成分です。
特にミノキシジルと相性がいいとされている成分で、ミノキシジル発毛剤とリジンのサプリを併用して使用している方も多いそうです。
トコフェロール酢酸エステル
トコフェロール酢酸エステルは、抗酸化作用によって脂質が酸化するのを抑える働きが有ります。
頭皮の炎症や匂いを抑える効果が期待できます。
ビタミンB類
ビタミンBは健康な髪の毛を育てる重要な栄養素で、FR10には8種類のビタミンB類が含まれています。
- チアミン B1
- リボフラビン B2
- ナイアシンアミド B3
- パントテン酸 B5
- ピリドキシン B6
- ビオチン B7
- 葉酸 B9
- シアノコバラミン B12
髪の毛や頭皮の健康をサポートするビタミンBが豊富に含まれている為、FR10は優秀な発毛剤だと言えます。
副作用について
フォリックスFR10の副作用についてですが、主に副作用に関係してくる成分は医薬成分であるミノキシジルがあげられますので紹介していきたいと思います。
ミノキシジルの副作用
- 頭皮のかぶれ
- 痒み
- ふけ
- 発疹
- 頭痛
- めまい
- 動悸
- 胸の痛み
- 手足のむくみ
などが有ります。
濃度5%の物にはなりますが、大正製薬が出している審査報告書には、
64歳以下は8.52%
65歳以下は14.86%
となっております。
ミノキシジルの副作用についてですが、ミノキシジルは、濃度が上がれば上がるほど発毛効果は期待できますがその反面、副作用の発症率も上がる為、注意が必要です。
効果について
ミノキシジルは濃度が高くなれば発毛効果も高くなる
ミノキシジルは濃度が高くなれば発毛効果も高くなるという事が研究結果からわかっています。
研究内容は、393名の男性被験者を対象にした試験で観察期間は48週間です。
使用されたものは、2%および5%のミノキシジル液とプラセボ(偽薬)を使用しました。
試験は、上記3組をランダムに割り当てて試験を行い、試験結果は、(脱毛部1㎠内の増加量)
プラセボ群 平均3.9本
2%ミノキシジル群 平均12.7本
5%ミノキシジル群 平均18.6本
この事から、ミノキシジルの発毛効果は濃度が上がるにつれて発毛効果が増しているという事が研究結果から明らかになっています。
参考資料
男性型及び女性型診療ガイドライン
アデノシン0.75%外用薬とミノキシジル5%の外用薬とでは毛髪を太くする効果は同等であった
アデノシンは毛を太くする効果は優れていてその効果は、0.75%の濃度で、ミノキシジル5%と同等の効果を持っているとされています。
試験内容は、0.75%のアデノシンローションと5%のミノキシジルローションを用いて、94名の男性被験者を対象にした試験6ヶ月間のランダム比較試験で太毛率は両剤群で有意差は無く、両者同等の優位性が有るという事が報告されています。
参考資料
男性及び女性型脱毛症診療ガイドライン
アデノシンはAGAの男性の髪の毛の太さを増加させた
アデノシンはAGAの日本人男性の髪の毛の太さを増加させたというデータが有ります。
試験内容は、アデノシンまたはナイアシンアミドのいずれかを含むローションを用いて、二重盲検無作為化試験を行い、試験期間は6ヶ月で、1日2回102人の日本人男性の頭皮にとうよされました。
有効性は、髪の毛の質を評価し頂点の髪の毛の間の軟毛のような太い髪の毛の割合、および髪の毛の密度を計算する事によって皮膚科医によって評価されました。
結果は、アデノシンはAGAの全体的な改善、太い髪の毛の増加の割合、および研究参加者による髪の毛の自己評価の点で、ナイアシンアミドよりも有意に優れており、アデノシンローションによる原因となる有害事象は観察されませんでしたと有り、この試験からアデノシンの有効性が有ったという事がわかります。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ics.12235
レチノールはミノキシジルと併用する事により発毛を促進させた
2007年に発表された研究資料には、レチノールとミノキシジルを併用させて使用した事により、ミノキシジル単体よりも毛髪の成長に効果が有ったという事がわかっています。
レチノールとの併用で、毛乳頭細胞と角化細胞の増殖を促進する働きが認められたという事でした。
この事からFR10は、レチノールとの相乗効果によりさらなる効果が期待できます。
参考資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bpb/30/1/30_1_21/_pdf/-char/en
プロシアニジンB2には毛密度を向上させる効果が有る
プロシアニジンB2には、毛密度を向上させる効果が有るという事が試験データでわかっています。
内容としては、43人の被験者を対象にし6ヶ月の試験期間で内プロシアニジングループ21人、プラセボグループ22人に分かれて試験を行ったところ、プロシアニジングループの方がプラセボグループよりも頭皮領域の毛の総数の増加は優位に多かったとされています。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1473-2165.2005.00199.x
どれくらいの薄毛の人におススメか?
FR10はどれ位の薄毛の方にお勧めなのかという事ですが。
まずは、こちらの上の画像をご覧ください。
こちらは大正製薬のリアップ(濃度5%)の説明書の画像です。
こちらの説明書によると効果が得られるのは上の画像のような状態ですとされており。
左から3番目、4番目のような脱毛してしまうほどの状態以上になってしまうと効果は得られない場合が有りますとされています。
ただFR10は、リアップの2倍の濃度が有り、効果についてでも紹介しましたが、ミノキシジルは濃度が上がれば上がるほど発毛効果が高くなっていくという事がわかっていますので、3,4番目以上のような状態でも回復できる可能性は高いと言えます。
M字はげには効果は有るのか?
M字はげ(はえぎわ)に効果が有るのかと言う事についてですが、M字部分は元々毛細血管が少なく髪の毛に栄養が行きわたりにくいとされている部分で頭部の部分で最も薄くなりやすく回復も難しい部分とされています。
その為、5%などの濃度ではM字部分は治りにくいとされていて治療に成功したという話はあまり聞きません。
ですがFR10は、濃度10%という事もありM字部分の治療に成功したという報告はよく聞きます。
私の知る限りでは、M字治療に成功したという報告は、主に10%以上の濃度を使用している方からが非常に多いです。
個人ブログなのやその他のネットの情報からもやはり10%以上の濃度の物を使用して治療に成功しているという情報ばかりですので、FR10はM字はげに効果的であると思われます。
もしもこうかが実感できない場合は、濃度を上げてみるといいのではないのかと思います。
フォリックスFR10のレビュー
こちらが表面の画像です。
全て英語で表記されています。
こちらが裏面の画像です。
横の画像です。
同じく!!
上面の画像です。
下面の画像です。
中身の画像です。
付属品は、本体とスポイトと説明書が付属されていました。
説明書の画像です。
全て英語で表記されています。
こちらが裏面の画像です。
裏面にはハルミトン・ノーウッド分類が描かれています。
付属品のスプレーノズルの画像です。
蓋もついています。
こちらが本体の正面の画像です。
周りの画像です。
同じく!!
上から見た画像です。
蓋を外すとシリコンの栓で密閉されています。
こちらが中身の画像です。
こちらがスポイトで薬剤を取り出した所の画像です。
薬剤の色は透明に少し黄ばみが有る感じの色でした。
使用してみて
匂いについて
匂いは少しスーっとする感じの匂いでした。
近くで嗅ぐと匂う位の匂いですのであまり目立たないです。
含まれている成分にメントールクリスタルやセイヨウハッカ油が含まれている為と思います。
べたつきについて
べたつきについてですが使用してみて私は気になりませんでした。
ミノキシジル濃度が高い分5%の物と比べると少しはべたつくのかもしれませんが、私は特に気になりませんでした。
痒みなどについて
私はアトピー性皮膚炎持ちで、肌はあまり強い方ではないのですが、痒みや炎症などの症状は起こらずに使用する事が出来ました。
使い方について
使い方はとても簡単で、1日2回、1回5プッシュを頭部の髪の毛の薄い部分に塗布してマッサージします。
注意点としては、塗布後は4時間以上洗い流さないようにしてください。
ミノキシジルをより効率的に吸収する方法
薬剤を頭皮に塗布する際は乾いた状態よりも湿った状態に使用した方が浸透率が高くなる可能性が有るとされています。
理由としては、毛包のキャストが湿っている場合、薬物の拡散とその結果としての毛包への沈着が促進される可能性が有る為、そして、湿度も薬物の結晶化を妨げる可能性が有りより長い期間浸透の増加につながる為との事でした。
参考資料
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dth.12369
合わせて使いたいサプリメント
医薬品ではありませんが、フォリックスシリーズから出ているサプリメントコンフィデンス30000mgご紹介したいと思います。
最初に言いましたが医薬品ではない為、高い効果が有るというわけではありませんが、日常で不足しがちな栄養素が含まれているサプリメントの為、薄毛治療のサポートとしてできれば摂取したい製品ではあります。
こちらの製品はサプリメントで有る為、医薬品のような副作用を気にせずに使う事が出来るという利点が有りますので、よろしければご覧ください。
購入される場合ですが、単体で購入されるよりはセットで購入された方がお得に購入できますのでセット購入がおススメです。
まとめ
今回は、フォリックスFR10を紹介していきました。
ミノキシジル濃度10%と濃度も高く有効成分も豊富に含んでおり、効果としてはかなり期待できるのではないのかと思います。
5%や7%の濃度では効果がいまいち実感しにくいという方には試してみる価値のある商品ではないのでしょうか!!
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